約2人に1人は「賞与が少ない」ことが理由で転職を経験

賞与が少ないことを理由に転職をしたことがある人は49.2%に上ることが、マイナビ(東京・千代田、土屋芳明社長)が実施した「2024年夏ボーナスと転職に関する調査」で明らかとなった。(文:日本人材ニュース編集部

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賞与が少ないことを理由に転職をしたことがある人は49.2%(「1番大きな転職理由だった」(21.0%)と「1番ではないが転職理由だった」(28.2%)の合計)となり、転職理由となった賞与の平均額は28.3万円だった。

【「賞与が少ない」ことが理由で転職をした経験】
1番大きな転職理由だった   21.0%
1番ではないが転職理由だった 28.2%
ない             50.8%

年代別でみると、20代において「1番大きな転職理由だった」の割合が35.2%と最も高かった。

【年代別 賞与が少ないことが「1番大きな転職理由だった」の割合】
20代 35.2%
30代 21.8%
40代 18.5%
50代 12.5%

また、「1番ではないが転職理由だった」と回答した人に1番の転職理由を聞いたところ、最も多かったのは「賞与以外の給与(月給)が低かった」(17.3%)だった。

【「賞与が少ない」が1番ではない人の1番の転職理由 上位5】
賞与以外の給与(月給)が低かった 17.3%
職場の人間関係が悪かった    16.4%
会社の将来性、安定性に不安があった 10.9%
休日や残業時間などの待遇に不満があった 9.9%
仕事内容に不満があった      8.1%

前年夏の賞与額は平均50.1万円、今年予想している夏の賞与額は平均51.8万円で大きな変化は見られなかった。自分の仕事に見合う理想の賞与額は平均94.8万円となり、予想と理想の賞与の差は43.0万円だった。

また、今年の夏ボーナスに「賃上げの機運を感じているか」を聞いたところ、「そう思わない」(34.1%)が最も多かった。「あまりそう思わない」(28.1%)と合計すると、62.2%が「今回の夏ボーナスに賃上げの機運は感じていない」と回答している。

【賃上げの機運を感じているか】
そう思う         10.4%
どちらかといえばそう思う 27.3%
あまりそう思わない    28.1%
そう思わない       34.1%

前年夏の賞与額に納得感があるかを聞いたところ、もっとも多かったのは「どちらかといえばそう思う」(31.2%)だった。一方で、「そう思わない」は53.6%(「あまりそう思わない」(30.8%)と「そう思わない」(22.8%)の合計)となり、半数以上は賞与額に納得していないことがわかる。

【前年夏の賞与額に納得感があるか】
そう思う         15.2%
どちらかといえばそう思う 31.2%
あまりそう思わない    30.8%
そう思わない       22.8%

賞与への納得感がない理由は、「世間一般の平均額に遠く及ばない」、「全員が一律の金額だから」など金額への不満のほか、「賞与額の計算方法の周知がされていない」など算定基準が不明瞭なため自身の成績が金額に反映されていないように感じるという回答が目立った。

調査は、2024年5月1~7日、従業員数3人以上の企業に所属している全国の20~50代の正社員のうち、2024年4月に転職活動を行った人、今後3カ月で転職活動を行う予定の人(3カ月以内に中途入社した人を除く)を対象にインターネットで実施し、1342人の有効回答を得た。

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