帝国データバンクの「2024年夏季賞与の動向アンケート」によると、2024年夏季賞与の1人当たりの平均支給額は企業の39.5%で前年より「増加」していることが明らかとなった。(文:日本人材ニュース編集部)
2024年の夏季賞与の支給状況について聞くと、「賞与はあり、増加する」と回答した企業の割合は39.5%(前年比2.1ポイント増)となった。「賞与はあり、変わらない」は34.2%(同2.2ポイント減)、「賞与はあるが、減少する」は11.3%(同2.0ポイント増)で、合計すると、「賞与あり」の企業は85.0%となり、前年(83.1%)から1.9ポイント上昇した。
一方で、「賞与はない」企業は10.3%(同0.9ポイント減)だった。
【2024年の夏季賞与の支給状況】(1人当たり平均)
賞与はあり、増加する 39.5%(前年比2.1ポイント増)
賞与はあり、変わらない 34.2%(同2.2ポイント減)
賞与はあるが、減少する 11.3%(同2.0ポイント増)
賞与はない 10.3%(同0.9ポイント減)
分からない 4.8%(同0.9ポイント減)
規模別に「賞与はあり、増加する」企業の割合をみると、「大企業」は前年比4.9ポイント増の47.2%となり、全体(39.5%)を7.7ポイント上回った。
一方、「中小企業」は同1.7ポイント増の38.2%、「小規模企業」は同1.9ポイント増の29.2%と、前年と比べて夏季賞与が増加すると回答した企業の割合が「大企業」よりも小幅な上昇にとどまった。
また、「小規模企業」では夏季賞与が「増加」すると回答した企業の割合が全体より約10ポイント低くなっており、依然として企業規模間に格差がみられる。
【規模別 夏季賞与が「増加」する企業の割合】
大企業 47.2%
中小企業 38.2%
(うち小規模企業) 29.2%
2024年の夏季賞与の従業員1人当たり平均支給額について、前年からの増減を聞くと、夏季賞与の1人当たり支給額は前年から平均で2.0%増となり、前年(2.4%増)を0.4ポイント下回った。
規模別にみると、「大企業」は4.1%増で、前年からは0.6ポイント上昇した。一方、「中小企業」は前年から0.5ポイント低下して1.7%増となった。「中小企業」の増加率は「大企業」を2.4ポイント下回っており、規模間格差が目立つ結果となった。
調査は、2024年6月7~11日にインターネットで実施し、1021社の有効回答を得た。