大学1,2年生との接点づくりの必要性を感じている担当者は7割超

ベネッセホールディングスとパーソルキャリア社の合弁会社ベネッセ i-キャリア(東京・新宿、乾史憲社長)が実施した「大学1,2年生向けのキャリア形成」に関する企業担当者の意識・実態調査によると、大学1,2年生との接点づくりの必要性を感じている担当者は76.1%に上っていることが明らかとなった。(文:日本人材ニュース編集部

日本人材ニュース

企業の中で大学生の新卒採用担当者、及び同業務に従事する現場担当者を対象に、キャリア形成に関わる施策を通じた「大学1,2年生との接点づくり」の必要性について聞いたところ、「必要性を大いに感じる」(36.4%)と「必要性をやや感じる」(39.7%)の回答合計が76.1%となった。

【大学1,2年生との接点づくりの必要性について】
必要性を大いに感じる 36.4%
必要性をやや感じる  39.7%
どちらともいえない  14.1%
必要性はあまり感じていない 4.8%
必要性は全く感じていない  4.8%

必要性を感じる理由については、1位「就活本番期前に大学生の自社認知度を高めたい」(68.4%)、2位「就活本番期前に大学生の自業界認知度を高めたい」(55.7%)、3位「自社にフィットする人材を早期に見つけたい」(51.9%)だった。

回答者が所属する企業での大学1,2年生向けの施策実施(予定)有無については、「実施している」、「実施を予定している」、「実施を検討している」の合計が、「タイプ1:オープンカンパニー」では57.7%、「タイプ2:キャリア教育」では53.2%となり、それぞれ半数を超える結果となった。

【タイプ1:オープンカンパニー(大学1,2年生向け)実施状況】
実施している    30.6%
実施を予定している 14.5%
実施を検討している 12.6%
(検討したいも含む)
実施していない   34.7%
(過去実施していたが現在は実施していないも含む)
不明         7.6%

【タイプ2:キャリア教育(大学1,2年生向け)実施状況】
実施している    26.7%
実施を予定している 14.7%
実施を検討している 11.8%
(検討したいも含む)
実施していない   37.6%
(過去実施していたが現在は実施していないも含む)
不明         9.1%

具体的な実施(予定)施策内容は、「タイプ1:オープンカンパニー」では1位「会社説明会」(83.0%)、2位「職場見学」(70.8%)、「タイプ2:キャリア教育」では1位「学生の自己分析をサポートするイベントやセミナー」(36.4%)、2位「就活のhow toやTipsを指南するイベントやセミナー」(35.6%)となった。

【タイプ1:オープンカンパニー(大学1,2年生向け)実施施策内容】
会社説明会 83.0%
職場見学  70.8%
社員との交流会 64.4%
業種や職種理解を深めるためのイベントやセミナー 51.0%
個別相談会 45.1%

【タイプ2:キャリア教育(大学1,2年生向け)実施施策内容】
学生の自己分析をサポートするイベントやセミナー 36.4%
就活のhow toやTipsを指南するイベントやセミナー 35.6%
学生のキャリア観醸成をサポートするイベントやセミナー 30.0%
お仕事体験イベント 26.5%
不明 0.8%

具体的な施策内容について回答した人の9割が、施策において外部と連携して実施していることも明らかになった。

その内訳を見ると、「大学」と連携している施策は、1位「会社説明会」(67.7%)、2位「職場見学」(50.2%)、「大学以外」と連携している施策は、1位「会社説明会」(57.0%)、2位「社員との交流会」(40.6%)となった。

また、大学以外の連携先の中で最も多かったのは、会社説明会では「学生団体」、社員との交流会では「他企業(同業種)」だった。

調査は、2024年7月3~6日、大学生の新卒採用に従事していている企業担当者を対象にWebアンケート回答方式で実施し、516人の有効回答を得た。
(調査対象は、社員数3000人以上の企業担当者79.8%、社員数3000人未満の企業担当者20.2%)

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