2024年卒の就職確定者は、就職予定先に「納得している」人が9割超となっていることが全国求人情報協会が実施した「2024年卒学生の就職活動の実態に関する調査」で明らかとなった。(文:日本人材ニュース編集部)
民間企業・団体への就職活動経験者は、調査を実施した3月時点では、大学生の9割以上が卒業後の進路を確定している。民間企業・団体への就職確定者は81.9%で、2023年調査と比べると同水準だった。
就職確定者の就職予定先に対して「納得している・計」は、大学生の9割以上となっている。文系・理系、国公立・私立の大学生での差はほとんどない。2023年調査と比べると「納得している・計」は同水準だった。
【就職確定者の就職予定先への納得度】
納得している 37.9%
まあ納得している 52.2%
あまり納得していない 7.6%
納得していない 2.3%
就職確定者の就職予定先への「勤続志向」は、大学生の7割後半となった。2023年調査と比べるとほぼ同水準。理系の国公立大学生は「勤続志向」が減少している。
「転職志向」は、大学生の2割超で2023年調査と同水準だった。
また、就職予定先に「納得していない・計」の大学生は、「転職志向」の割合が6割後半と高い。
【就職確定者の就職予定先への勤続志向・転職志向】
その企業・団体等でずっと仕事を続けたい 33.0%
当面はその企業・団体で仕事を続けたい 44.6%
転職することも視野に入れている 19.0%
すぐに転職したいと思っている 3.5%
大学生の就職確定者における就職予定先の当初の志望状況は、「当初から第1志望(群)だった」の割合が最も高い。
2023年調査と比べると、理系の国公立大学生の「第1志望(群)ではないが、当初から志望していた」が大幅に増加している。
【就職確定者の就職活動を開始した当初の就職予定先の志望状況】
当初から第1志望(群)だった 50.4%
第1志望(群)ではないが、当初から志望していた 27.4%
当初は全く志望していなかった 22.2%
大学生が就職活動中に知りたかった情報は、「具体的な仕事内容」、「勤務地」、「経営理念・ビジョン」の順に高い。
知りたかった情報と知ることができた情報の差は、「将来の給与の見通し」、「職場の人間関係・雰囲気」、「若手社員の仕事の様子」の順に大きい。
【大学生が就職活動中に知りたかった情報 上位5】
具体的な仕事内容 60.4%
勤務地 57.1%
経営理念・ビジョン 53.0%
採用時の具体的給与・賞与額 47.6%
事業の安定性・将来性 46.8%
【知りたかった情報と知ることができた情報の差】
将来の給与の見通し 17.4
職場の人間関係・雰囲気 16.9
若手社員の仕事の様子 16.9
事業の安定性・将来性 12.8
組織風土 11.7
大学生のインターンシップ・1day仕事体験参加時期は、「大学3年生8月」の割合が最も高い。属性別にみると、理系大学生は「大学3年生2月」の割合が最も高い。
【インターンシップ・1day仕事体験に参加した時期 上位5】(複数回答)
大学3年生8月 23.0%
大学3年生1月 22.2%
大学3年生12月 21.5%
大学3年生2月 20.1%
大学3年生9月 20.0%
大学生がインターンシップ・1day仕事体験に初めて参加した時期は、「大学3年の8月頃」の割合が最も高い。
【インターンシップ・1day仕事体験に初めて参加した時期 上位5】(単一回答)
大学3年生8月頃 14.5%
大学3年生7月頃 10.8%
大学3年生9月頃 9.2%
大学3年生5月以前 8.1%
大学3年生12月頃 8.0%
大学生がインターンシップ・1day仕事体験先を選ぶ際に重視した点は、「業種」の割合が最も高い。次いで「インターンシップ・1day仕事体験内容」、「職種」の割合も高かった。
【インターンシップ・1day仕事体験先を選ぶ際に重視した点 上位5】
業種 55.8%
インターンシップ・1day仕事体験内容 44.3%
職種 43.7%
会場(地域・場所) 30.5%
日程 26.8%
調査は、2024年3月7日~28日、民間企業・団体への就職活動を在学中に経験した全国の大学4年生・大学院2年生を対象にインターネットで実施し、条件を満たす1446人を集計した。