【IT分野の中途採用】先端技術のスキルとプロジェクト経験を持つエンジニアの需要が急増

日本人材ニュース

アールストーン
吉岡 誠司 代表取締役

【PROFILE】Shop staffおよびmanagerとして経験を積んだ後、人材紹介ビジネスへ転身。JAC RecruitmentにてConsultantとして実績を残した後、横浜支店を立ち上げ軌道に乗せ、本社にて部長、執行役員と経験。2011年4月JAC Internationalを子会社として立ち上げ代表取締役に就任。 外国人Staff中心に同社をMNC企業への転職市場にて成長軌道にのせる。2017年1月CORDIAL Search Japanを設立、代表取締役に就任。2019年1月アールストーン代表取締役に就任。

アフターコロナの状況下において、ますます「人手不足」が深刻化しているIT業界。特にエンジニアにおいては優秀な人材を確保する事が企業の大きな経営課題になっています。企業はリモートワークの導入、給与アップなど優秀人材確保のため制度改革を行っています。

求職者側では、エンジニア需要は高まり続け、特にAI、データサイエンス、クラウド関連といった先端技術のスキルやプロジェクト経験を多く持つエンジニアへの需要が急増しており、このようなスキルを持つ人材は非常に高く評価されています。

求職者自身も、資格取得やオンライン学習を通じて技術力を向上させ、自分の市場価値を高める努力を続けています。これにより、スキルの多様化と高度化が求められる現代のIT業界での競争力が強化されています。

このような市場環境のなか、企業の採用戦略も進化しています。採用プロセスの効率化が進み、選考回数の短縮や、エンジニアが働く現場の雰囲気を伝えるための現場面談が導入されるなど、採用活動の質を高める取り組みが行われています。

また、従前は企業のプロジェクトに合わせて設定されていた入社日も昨今は求職者の都合をなるべく叶えるという企業が大多数です。さらに、単なるスキルベースのマッチングだけでなく、企業文化やチームの適合性も重視するようになっています。

求職者の価値観や志向を深く理解し、相性を重視した採用を行うことで、入社後のミスマッチを防ぎ、長期的な定着やパフォーマンス向上を目指しています。

2030年には、エンジニアの需要が供給を上回る「2030年問題」が予測されており、企業は更なる人材育成プログラムの強化や、新たな採用手法の導入が急務となる一方、求職者もスキルアップと柔軟なキャリア形成を通じて、変化する市場に適応し続ける必要があります。

企業と求職者の双方が成長を目指して変化に対応することが、今後のIT業界の持続的な発展を支えるキーポイントになりそうです。

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