さまざまな人事施策をスピーディーに実践して組織力を強化するためには、自社に適した支援サービスをうまく活用していく必要がある。そこで、最近発表された人材の採用・定着・育成に役立つ多くのサービスの中から日本人材ニュース編集部がピックアップして紹介する(文:日本人材ニュース編集部)
ポイントを用いた報奨制度Webサービスで英語対応を開始【イーウェル】
グローバルな人材活用を促進する企業における外国人従業員の定着率向上に役立ててもらうため、イーウェルは、コミュニケーション活性化サービス「インセンティブ・プラス」の英語対応を開始した。
「インセンティブ・プラス」は、ポイントを用いた報奨制度を簡単に運用できる福利厚生Webサービスで、上司・部下間の「タテ型」のインセンティブ機能では、頑張った従業員に、その場で簡単にポイントを付与し「褒める文化」を根付かせることができる。ポイント付与されるルールを明確化することで、求める人材像を示し、育成にも役立つ。
従業員間の「ヨコ型」のコミュニケーション機能では、手軽にメッセージを送り合うことができる。社内だけのクローズドな環境で、セキュリティ面を気にすることなく、社内の多方面でのコミュニケーション活性化が見込める。
今回の英語対応により、多様な人材が働いている企業に対しても、より一層のサポートを提供できる。
価値創出プロセスを基点とした人的資本戦略・マネジメント転換を支援【エル・ティー・エス】
人的資本経営を推進する企業に対して、エル・ティー・エスは、「人的資本の可能性と企業の変革力を最大化」する支援サービスを提供する。
同社はこれまでも、経営・事業・ITの一体運営を見据えたIT部門の組織能力向上や、工場の経営・総務・生産を対象としたエンゲージメント向上に資する人材マネジメントの再構築などで顧客企業と伴走してきた。「価値実現のための適切な課題を設定し、自律的に自らを変革していく」「経営は現場活動を支援する」といったマネジメントスタイルへ転換するため、「Think big, start small」のアプローチで、地に足のついた活動で変革プログラムを策定し実行を支援していく。
企業が社会へ価値を創出するストーリーを大切にし、「価値創出プロセス」「人的資本」「マネジメント」の観点で価値創出を阻害するボトルネックを捉え、変革し続けるためのビジネスアジリティ獲得を目指す。
働きがいを自ら高める「ジョブ・クラフティング」の動画教材を開発【ダイヤモンド社】
従業員が仕事への取り組みやキャリアを考えるための情報提供に力を入れる企業が出てきているため、ダイヤモンド社HRソリューション事業室(人材開発編集部)は、働きがいを自ら高める手法として注目される「ジョブ・クラフティング」の動画教材を開発した。
「幸せな働き方」という観点からジョブ・クラフティングの具体的な進め方を学び、自ら働きがいを高めてもらうための内容で、高尾義明東京都立大学教授が監修している。
動画の構成は「ジョブ・クラフティングの基礎」「自分のひと匙を探す」「最初の一歩を踏み出し、習慣化する」「ジョブ・クラフティングを継続・発展させる」「若手、中堅層のジョブ・クラフティングの留意点」「ミドル、シニア層のジョブ・クラフティングの留意点」で、総試聴時間は約50分。
若手からミドル、シニア層までを対象とし、企業で運用可能な内製化パッケージと、同社から研修講師を派遣するインハウス研修を用意している。
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