仕事より余暇を重視する人が過去最多

仕事より余暇を重視する人が過去最多ーーこんな結果が日本生産性本部の調査で明らかになった。2024年は余暇支出が増えた人が減った人より多かった。(文:日本人材ニュース編集部

日本人材ニュース

全国の15~79歳の男女3467人から有効回答を得た調査によると、仕事(勉強や家事を含む)と余暇のどちらを重視するかを聞いたところ、余暇重視派(「仕事よりも余暇の中に生きがいを求める」「仕事は要領よくかたづけて、できるだけ余暇を楽しむ」の合計)が67.8%と過去最高を更新した。

働き方や価値観の多様化が進み、人材戦略も変化

2010年からの推移を見ると、「仕事よりも余暇の中に生きがいを求める」(2010年19.7%、2024年37.8%)が増加し、「仕事は要領よくかたづけて、できるだけ余暇を楽しむ」(2010年31.7%、2024年30.0%)はほぼ横ばい。

「仕事と余暇のどちらを重視するか」の推移

2010年2015年2020年2024年
仕事よりも余暇の中に生きがいを求める19.7%27.7%29.1%37.8%
仕事は要領よくかたづけて、できるだけ余暇を楽しむ31.7%30.1%30.9%30.0%
仕事にも余暇にも同じぐらい力をいれる30.7%27.0%25.3%20.7%
余暇も時には楽しむが、仕事の方に力を注ぐ16.6%12.9%12.4%9.3%
仕事に生きがいを求めて全力を傾ける1.3%2.3%2.3%2.2%

余暇支出が前年より「増えた」と回答した人と「減った」と回答した人の割合の差分(ゆとり感指数)を見たところ、2024年は前年から低下したものの1.4とプラスだった。

ゆとり感指数はコロナ禍の2020年に大きく低下した後、2021年以降は段階的に回復し、2023年はプラスに転じ5.5となり、2024年もプラスを維持した。

賃上げや初任給の引き上げは続いているが物価も上昇

余暇活動参加率(2024年に1回以上取り組んだ人の割合)を見ると、「国内観光旅行(避暑、避寒、温泉など)」が48.3%で3年連続のトップ。次いで、「動画鑑賞(レンタル、配信を含む)」(38.1%)、「外食(日常的なものは除く)」(35.6%)、「読書(仕事、勉強などを除く娯楽としての)」(33.8%)、「音楽鑑賞(配信、CD、レコード、テープ、FMなど)」(33.3%)だった。

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