人事施策をスピーディーに実践して組織力を強化するためには、自社に適した支援サービスをうまく活用していく必要がある。最近発表されたサービスの中から日本人材ニュース編集部がピックアップして紹介する(文:日本人材ニュース編集部)
働く女性の健康課題の知識や職場の取り組みポイントを動画配信【女性労働協会】
女性労働協会は、「働く女性の健康課題等に関する研修会」を2025年10月から2026年3月まで、オンデマンド動画配信形式で開催している。
女性のライフステージごとの健康課題に関する基本知識の解説、女性の健康課題に対する取り組みを推進している企業による事例発表、意見交換によって実践的な対応方法が学べる「女性の健康課題コース」と、各専門家による関係法令、各種制度や妊娠中の症状等に対応した措置についての解説、具体的な事例への対応方法について検討を行う「母性健康管理コース」があり、期間中はいつもで視聴が可能だ。
事業主や人事労務担当者、産業医や産業保健スタッフ、女性労働者を部下に持つ管理職を対象とし、女性の健康課題に関する基礎知識から関連する法制度、職場における実践的な対応方法まで、職場環境整備に役立つ内容となっている。
| 女性の健康課題コース(約 90分) | ・女性の健康課題について ・女性の健康支援の取組のポイント ・企業による事例発表 ・発表企業による意見交換 |
| 母性健康管理コース(約 90分) | ・働く女性の妊娠、出産の法制度について ・妊産婦の症状、必要な措置について ・企業における具体的取組事例について ・専門家による事例検討 |
組織風土や価値観を可視化し、カルチャーフィット採用を促進【ウォンテッドリー】
ウォンテッドリーは、運営するビジネスSNS「Wantedly」で企業のカルチャーを可視化する「カルチャーマップ」の提供を開始した。
言語化が難しいカルチャーを分かりやすく表現することで、候補者に対して組織風土や企業が大事にしている価値観の共有をしやすくし、カルチャー理解や対話を促進してカルチャーフィット採用につなげる。
マップは、同社が提供する「性格診断」の結果をもとに作成。「周囲との交流(内向的or外交的)」と「意思決定の根拠(データor感覚)」の2軸4項目で構成された散布図上に、メンバーがどの位置に該当するかをドットで表すとともに、結果の平均値からカルチャーの傾向を言語化する。
「Wantedly」利用企業は無料で利用でき、社内メンバーの性格診断完了後に「Wantedly」の会社ページより「カルチャーマップを生成」ボタンをクリックするだけで、自動でマップが作成される。

贈られた「称賛」を電子マネーと交換できる福利厚生サービスを開始【アスノシステム】
アスノシステムは、社内の感謝文化を促進する福利厚生サービス「ThanksPeer」の提供を開始した。
従業員同士が日々の業務や行動に対して感謝の気持ちを「称賛」として贈り合い、贈られた「称賛」が電子マネーと交換できるポイントとして付与される仕組み。MicrosoftTeamsのチャット機能を活用したアプリケーションとして提供されるため、従業員は日常のコミュニケーションの中で簡単に「称賛」を贈ることができる。
従業員は貯まったポイントをユーザー画面から「au PAY ギフトカード」へ交換申請でき、全国753万カ所のau PAY加盟店での買い物などに利用できる。今後は他サービスとの連携も検討していく予定。従業員同士の感謝や称賛を日常的に可視化し、ポジティブな組織文化の醸成やエンゲージメント向上、コミュニケーションの活性化につなげてもらう。
| Microsoft Teamsのチャット機能を使用するので気軽に「称賛」を贈り合える |
| 1称賛は100ポイントとして相手へ付与され、貯まったポイントは「au PAY ギフトカード」に交換 |
| 1週間に300ポイントが社員に配布されるため、週に3回の称賛が可能 |
| 毎週月曜に配布ポイントがリセットされ繰り越しはできないため、毎週意識して称賛する文化ができる |
| 同一相手に週2回以上の称賛をすることや自分自身への称賛は不可 |
| 称賛履歴やポイント交換履歴はWEB管理画面で確認可能 |




