【製造分野の中途採用】6月下旬から少しずつ採用再開し、「本当に必要な人材」を厳選採用

日本人材ニュース

テクノブレーン
北川 太
代表取締役社長

 緊急事態宣言発令後の約2カ月間、製造業の求人数は大きく減少し、先行きの見えない中、キャリア(中途)採用を抑える動きが見受けられました。電機、自動車、半導体などの多くの企業が採用活動を一時凍結し、計画の見直しを行いました。

 経済活動が徐々に回復し始めた6月下旬から少しずつ再開する企業が増えてきましたが、これまでの人材不足を補うための大量採用から、将来に向けた企業活動の根幹をなす研究開発や、キャリア採用が困難な先端技術の開発者など、特定分野の職種で「本当に必要な人材」を厳選採用する企業が多く見受けられます。

 IoTや自動運転技術に伴うビッグデータ、AI、センシング関連、需要は一時的に落ちていますがスマホ向け複眼化、高画質カメラ用のイメージセンサーや5G、フラッシュメモリ関連の職種は幅広く採用が活発です。

 ビッグデータのみならず、世界的な在宅生活の増加に伴い、動画ストリーミング等、DC(データセンタ)向けサーバーの需要が大きく高まったこともメモリの需要を後押ししています。

 自動運転に欠かせないセンシングイメージセンサーの開発職、PC、スマートフォン、生活家電等の電子機器からハイブリッド自動車まで、省電力化に貢献するパワー半導体の職種の需要は依然として活況です。コロナ後に来る「経済ブーム」を見据え、企業は着実に採用を再開させていくでしょう。

 今後、ニューノーマル社会の採用活動にも注意を払う必要があります。先の見通しが見えないのは企業のみならず人材も同様です。リスクを背負ってキャリアチェンジを行わねばならない人材は平常時より不安を感じやすく先行き不透明と考えがちですが、ジョブディスクリプションの明確化や入社後のキャリアプラン提示など、不安を解消し志望動機を高めていく丁寧なサポートが採用成功の近道となります。

 Web面接の増加、リモート選考の平準化など、外部要因で急激に生活スタイルが変わった今こそ、採用手法を再考し、ドラスティックな見直しを行うべき時と言えるでしょう。

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