HRインスティテュート
三坂 健 代表取締役社長
本書は「オンライン研修」の位置づけや、具体的な実施方法について解説したものです。「オンライン研修とは何か」「どうやって進めたらいいのか」「効果的な研修にするために工夫すべき点は何か」といった問いに対して図を用いながら解説しています。
新型コロナウイルスの影響により、スタンダードとされてきたいわゆる集合型(対面型)研修を実施できなくなりました。そんな中、オンライン研修の導入が進みました。この変化は単なる半年の変化に留まらず、今後の教育や人材育成のあり方、講師や人事担当、人材開発担当の役割、位置づけを見直す機会をもたらしました。
オンライン研修が与えた変化は大きく3つあると考えています。
①育成目的達成のための効果的なアプローチを増やすことにつながった
②日常の業務や組織における育成の位置づけを再定義する機会となった
③一人一人が学びをより柔軟に捉え、得られるようになった
あくまでオンライン研修は手段であり、人材育成や教育を補完する一つの方法にすぎません。しかし、手段に留まらない影響を及ぼしつつあると感じています。それは本書でも触れたマイクロラーニング、パーソナライズ化の進展です。今後、学びはより細やかで日常的なものになっていくと考えます。その変化を後押しする一つのアプローチがオンライン研修といえます。
本書はこうした変化を背景に人事、人材育成担当、組織のマネジャーのみなさんの一助となるべく、私たちの半年間の実績をもとに執筆しました。特に次のような点を知りたい、実践したい方に最適な内容です。
■オンライン研修ってどんなものか
■eラーニングやウェビナーの違いは
■講師をする時に気をつけるべき点は
■グループワークの効果的なやり方は
■フォローアップはどう行えばいいか
受講者数2万人以上、1000回以上におよぶオンライン研修の経験をもとにしています。新人研修、管理職研修、営業研修など、あなたの会社の人材育成を進化させる理論と実践をこの一冊に込めています。ぜひ活用ください。
HRインスティテュート 著、三坂健 編著
ディスカヴァー・トゥエンティワン、1,600円+税