【クリエイティブの中途採用】ITと既存業界を掛け合わせた新分野へ優秀なクリエーターが流入

日本人材ニュース

クリーク・アンド・リバー社
吉田悠平 セクションマネージャー

当社は映像、ゲーム、広告、Web分野でのクリエーティブ職の採用支援をしています。近年のクロスメディア展開に伴い、人材も分野を超えての転職が相次いでいます。特に映像分野では、テレビ・CMでの経験者がWebメディアのマーケットからも注目されるようになり、スマートフォン動画やVRなどの分野に活躍の場を移すクリエーターも少なくありません。

10年前にグラフィックデザイナーがWebデザイナーへ、5年前にはコンシューマゲームクリエーターがスマートフォンゲーム開発へとキャリアを移行させたように、今後もWeb、IT領域への人材流動は続くと予測されます。

他職種同様、クリエーティブ職種においても企業の採用意欲は高く、Webコンテンツやアプリ開発、ゲーム関連は特に積極的です。UXデザイナー、エンジニア職全般、ディレクターの採用ニーズが高いものの、質もしっかりと見極めている企業が多く、厳選採用の傾向が続いています。「待ち」の姿勢では優秀な人材は確保しづらくなっています。

IT領域において、新たな動きとして注目したいのがAI(人工知能)人材ニーズの高まりです。ITと既存業界の掛け合わせで「○○Tech」と呼ばれる新分野のビジネスが立ち上がっています。例えばHR/人材業界ではAIを搭載して秀逸なレコメンド機能を有した求人検索アプリや、応募者データを蓄積/分析してくれる採用管理ツール等が世に出ています。

このような新たなフィールドへの優秀なクリエーターの流入がみられます。大規模なユーザー数を抱えるアプリやWebコンテンツのディレクター経験者やアクセス数値等の分析をしてサービス改善を繰り返して来きたようなIT人材は、携わるサービス業界が変わったとしても、即戦力となるからです。 IT技術の浸透によって、無形商材を創りだすクリエーターのニーズは各業界で高まっており、求職者も業界にこだわりを持たない人が増えています。

優秀な人材確保のためには、パートナーエージェントやダイレクトリクルーティング等を駆使し、求職者との接触チャネルを多く持つことがひとつの成功要素といえそうです。

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