【著者が語る】働かない「働き方改革」でいいのか?

アクティベイト

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海老一宏 代表取締役社長

「海老さん、『働き方改革』はいったい誰のため、何のためにあるのですか。中小企業を苦しめて、働く人をますます甘やかす改革なんですか」

この本を書くきっかけになったのは、ある中小企業経営者のこんな問いかけがきっかけでした。実は私自身も、この改革にどう向き合えばいいのか分からずにいたところにズバリと質問され、答えに窮したというのが本音のところでした。

政府は本当のところ「働き方改革」で何を目指しているのか。中小企業経営者は「働き方改革」をどう捉えたらいいのか。そして、働く個人個人は「働き方改革」でワークライフバランスが改善されるだけでいいのか。こうした疑問が次々と思い付きました。

調べていくと、実はこの改革は、今、そして未来の日本を間違いなく襲うことになる人口減少と中小企業の改革・淘汰と密接に関わっており、それは取りも直さず、働く個人にも大きく影響をすることであることが分かりました。

したがって、「働き方改革」とは、単なる残業削減や休日増加といった法規制の問題ではありません。多くの方が人事的な問題と捉えていますが、それは間違えた解釈と言わざるをえません。

そして多くの「働き方改革」の本を見てみると、法規制等の解説書や、その背景と問題提起の本ばかりで、「実際に経営者や管理職、働く個人がどうしたらいいのか」という問いについて、ほとんど答えていないことが分かりました。

私の答えは、社長の10/10、副社長の1/1、社員の2/2ということです。一体この数字は何を表しているのか。ぜひ、本書をご覧いただきたく思います。

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海老一宏 著
平成出版、1,400円+税

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