タバネル
奥田 和広 代表取締役
【PROFILE】1975年大阪生まれ 一橋大学卒業 上場ファッションメーカー、化粧品メーカー、コンサルティング企業 などで勤務。取締役として最大170人の組織マネジメントに携わる。自らのマネジメント経験とコンサルティング経験を経て、成長企業の共通項OKRに出会い、タバネルを設立。
終身雇用、新卒一括採用などの日本的な雇用慣習が崩れ、働く人や働き方がますます多様化しています。以前にも増して「個人」の価値観、やりがいが重視される時代になってきました。多様な個人が尊重される時代だからこそ、組織、チームで成果を出す方法への関心が高まってきています。
例えば「従業員エンゲージメント」は、個人が組織の目的、目標を達成しようとする意欲を意味し、最近ますます注目されています。その背景には、組織が多様化する中、離職率の高さや組織力の低さが多くの企業で悩みの種となっているためでしょう。
一方、GoogleやFacebookなどのシリコンバレー系の企業や、日本ではメルカリに代表されるベンチャー企業のように、組織の多様性を生かしながら、大きく成長している企業もあります。これらの成長企業で共通に使われている目標管理の手法が「OKR」です。
OKRとは「Objectives and Key Results」の略称であり、「目的と重要な結果指標」と訳されます。「O:Objectives(目的)」と「KR:Key Results(重要な結果指標)」の2つの要素からなるシンプルな構造です。
OKRはシンプルでありながら、組織のベクトルを合わせながら、従業員の意欲を高め、組織のスピードを早めることで、多くの成長企業の原動力となっています。
しかしながら、OKRを導入しさえすれば、組織力が高まり成長企業になれるわけではもちろんありません。
組織力とは何か、そして、組織力を高めるためには何をすべきかを理解した上で、OKRを導入する必要があります。そして、導入した上で自社の組織に合わせて運用し、ブラッシュアップしていくことも大切です。
本書ではまず組織力や多様性についての理解を深め、その上でOKRの構造にとどまらす導入・運用方法まで解説しています。同時に実際に導入している企業の事例についてインタビュー形式で掲載しています。
OKRについて知りたい方や組織力にお悩みの企業、すでにOKRを導入済みの企業にもおすすめの一冊です。
奥田和広 著
ディスカヴァー・トゥエンティワン、1,600円+税