【ネオキャリア】変わる新卒採用!新卒紹介で学生を確保 母集団形成が量から質に転換、新卒採用活動の最適化を図る

新卒採用で人材紹介サービスを活用する企業が増加している。リーマン・ショック後の厳選採用の定着と学生の就職活動期間の短期化などを背景に、効率的に最適な人材を確保したい企業でニーズが広がっているようだ。

ネオキャリア

ネオキャリア
西澤 亮一
代表取締役

母集団形成が量から質に転換 新卒採用活動の最適化を図る

 新卒紹介とは、これまでの就職サイトを利用して学生の母集団形成を行う新卒採用と違って、自社が求める学生によりターゲットを絞って選考を進める採用手法である。企業から依頼を受けた人材紹介会社が学生の募集を行いスクリーニングした上で紹介してくれるので、最初から志望度の高い学生と会えるメリットがある。

 学生が内定を承諾した時点で1人当たり60万円前後の手数料が発生する成功報酬型の料金体系が基本となっている。 従来は、就職サイトでの母集団形成に苦労することが多い中小ベンチャー企業やBtoB企業の利用が多かったが、リーマン・ショック後の新卒採用市場の変化に伴って新卒採用活動の見直しを進めている大手・中堅企業の利用も広がっている。

 新卒紹介最大手ネオキャリア(東京・新宿)の西澤亮一社長は、その背景を次のように解説する。

 「まずは、厳選採用の定着が挙げられます。業績が回復傾向にある企業でも、採用数をそれほど増やさず、選考のハードルは下げていませんので、採用担当者が目指すべき母集団形成は量から質に変わりました」

 「また、就職活動開始時期が遅れたことも影響しています。就職サイトのオープンから会社説明会までの期間が短くなったため、とりあえず会社説明会にエントリーしておく学生が多くなり、会社に対する理解が浅いまま出席したり、欠席者が増え、母集団形成のロスが大きくなりました」

 「そして、採用業務やコストの一層の最適化を図る企業も増えています。こうした点から、人材紹介会社によるスクリーニングや成功報酬型の料金を特徴とする新卒紹介が、有効な採用手法として評価されているのです」

新卒紹介最大手ネオキャリアの登録学生は4万人以上。カウンセリングで学生の能力や適性を見極め、優秀でやる気のある学生を企業に紹介している

2005年にサービス開始1533社に3221人が入社

 ネオキャリアの新卒紹介サービスである「就職エージェント」は、2005年の開始以来、1533社に対して3221人の入社実績がある。これまでに約3万人の学生にカウンセリングを行い、蓄積されたノウハウをベースとした学生への動機付け、採用担当者に対するきめ細かいフォローは高く評価されている。

 同社に新卒紹介を依頼する企業の特徴は、大きく3つに分けることができる。まずは、ベンチャー企業での初めての新卒採用。新卒採用のノウハウやマンパワーの不足を補うため、同社のコンサルタントが採用計画の段階から深く関わり、採用活動全体を支援する。

 次に、準大手・大手グループ会社。BtoB企業などでは学生の知名度が低く、就職サイトによる母集団形成に不安がある企業も多いため、同社のカウンセラーから会社や業務の内容、仕事のやりがいなどを優秀な学生に直接伝えてもらうことによって、有効な母集団が形成できるメリットは大きい。

 情報システム会社の人事部長は「カウンセラーが学生の視野を広げてくれる。やる気のある優秀な学生の母集団を増やすのに非常に良い」と評価する。

 そして、就職サイトと併用するケース。有名企業で学生が集り過ぎてしまう大手・中堅企業も利用している。大手サービス会社の採用担当者は、新卒紹介を利用し始めた理由を次のように話す。

 「就職サイトによる母集団形成の成果が年々落ちている。エントリーを待つのではなく、リアルな採用活動を行いたいと以前から思っていた。成果報酬の料金はコストコントロールもしやすい」

 就職サイトでの会社説明会の受付がすぐに満席となるため、新卒紹介を利用して就職サイト以外のルートを確保することで、様々なタイプの学生と接触できる可能性を拡げている会社もあるそうだ。

 大手・中堅企業による利用が増えてきたことで、ネオキャリアに対して紹介の依頼が入る時期にも大きな変化が見られるという。これまでは中小企業が中心であったため、大手企業の内定出しがほぼ終わる5月の大型連休明けがピークだったが、現在は就職サイトがオープンし、合同説明会が始まる大学3年生の冬の時点から、優秀な学生に対して打診をしてほしいという依頼が多くなっている。

ネオキャリア就職エージェントは、新卒紹介のパイオニアとして業界トップクラスの実績

地方学生、バイリンガルや理系学生の紹介も強化

 さらに、ネオキャリアが強化しているのは、地方学生と専門性の高い学生の紹介である。多様な人材の発掘を目的に、首都圏以外の地方の大学から優秀な学生を獲得するための採用活動を展開する企業が増えているため、同社は一都三県に加えて、大阪、福岡、仙台でも学生に対するカウンセリングを行い、地方学生の採用を希望する首都圏の企業に紹介している。

 「地方採用の場合、いきなり合同説明会にブースを出したり、会社説明会を開催しても学生が十分に集らない可能性があります。当社があらかじめスクリーニングした優秀な地方学生に直接会うことができれば、より効率的な採用活動が可能になります」(西澤社長)

 また、英語や中国語が堪能な学生、慢性的な人材不足の状況にある理系学生やITエンジニアなどの採用ニーズが年々高まっていることから、同社は語学力や専門性を備えた学生の募集に力を入れ、カウンセラーが学生の専門能力や適性をスクリーニングした上で紹介している。

●新卒紹介を利用し、効率的にターゲット学生の採用に成功した事例

ミスマッチを防ぐための新卒紹介のノウハウを蓄積

 新卒紹介では、人材紹介会社のコンサルタントが求人企業を深く理解し、学生の能力や適性を見極めた上で志望度の高い学生を紹介できなければミスマッチとなり、成果に結びつかない。

 しかし、新卒採用は、即戦力となるスキルや経験を求める即戦力キャリア採用に比べて具体的な採用スペックを示すことが難しい場合も多く、新卒紹介ならではのノウハウが必要となる。

 ネオキャリアのコンサルティングは、求めるターゲット学生を明確にして、採用担当者と一緒に求人票を作り上げるところからスタートするが、これまでの数多くの成功事例の蓄積が大きな強みとなっている。

 「最初は『コミュニケーション能力が高い学生が欲しい』とだけ言われてしまうこともあるのですが(笑)、社内でどのような社員が活躍しているのか、逆に定着せず退職してしまったのか、今後の事業プランや能力開発の計画などを経験豊富でノウハウを持つコンサルタントがヒアリングしていくと、採用担当者の新たな気づきも出てきて、求める人材が明確になっていきます」(西澤社長)

 ネオキャリアでは、ほぼ毎日、学生向けに各社の求人内容を説明する「非公開求人フェア」を開催し、カウンセラーが業務内容や求める人材について丁寧に説明している。採用担当者は出席せずカウンセラーが説明を行うことによって、学生は本音ベースで質問がしやすいため、求人に対する理解を深めて動機付けにもつながる効果的なイベントになっている。

 同時に、同社に登録している学生の中から企業のターゲットに合致する学生を探し出し、カウンセリングを行いながら応募を促す。学生がすでに希望する業種や職種を決めてしまっている場合でも、カウンセラーが相談に乗りながら信頼関係を構築していくため、カウンセラーが推薦する企業に応募する確率は非常に高い。

 学生を個別に紹介していく場合もあるが、一般的には会社説明会への出席が次のステップになることが多い。コンサルタントは、学生とのカウンセリングで得た情報を採用担当者に伝え、会社説明会が学生の志望度をさらに高める内容となるようにサポートする。

 会社説明会後は、各社の採用フローに合わせて選考を進め、学生との日程調整や学生の志望度の確認などはカウンセラーが行う。内定が出ると学生の承諾に向けて採用担当者と一緒にフォローする。

 内定後は、内定辞退の防止と入社後の活躍までを見据えて、内定者研修サービスを提供している。研修費用は新卒紹介の料金に含まれており、内定した企業に対するロイヤルティーの醸成から基本行動の習得、自己啓発目標の設定など、基礎力の定着と入社準備を支援する。

積極的な就職活動を行う質の高い学生が登録

 最後に、同社が紹介している学生にはどのような特徴があるのだろうか。西澤社長は次のように説明する。

 「就職活動で人材紹介会社を利用する学生に対して『自らの力だけで就職活動を上手くできないから頼っている』といった誤解を持っている人が依然として多いようです。しかし、当社には年間4万人以上の学生が登録し、8400人以上に新規のカウンセリングを行っています。

 当社の存在は、すでに学生に広く知られるようになっており、登録している学生は、自ら積極的にカウンセラーから正確な情報を得ることによって、企業や仕事に対する理解を深め、ミスマッチのない就職を目指している質の高い学生です。こうした自ら考えて行動できる『早期就活生』を求める企業が増えています」

 新卒紹介は成功報酬型のサービスであるため、企業が採用したいと思えるような優秀で特徴のある学生を集めることに同社が注力しているのは当然のことだ。

 採用担当者がこれまで以上に採用活動の成果を高めていくために、自社が採用のターゲットとする学生に対して、より効率的にアプローチすることができる有効な採用手法として、新卒紹介を検討する価値は大いにあるのではないだろうか。

年間350回の就職セミナーを開催し、年間4万人以上の登録学生を確保している

株式会社ネオキャリア 就職エージェント

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