リクルートキャリアの研究機関“就職みらい研究所”が実施した「就職活動と入社後の就業に関する調査」によると、入社1年目で活躍していた人の7割は、配属先の希望を聴取されて希望部署に配属となっていたことがわかった。
入社時の配属先(以下、配属先)の希望聴取は、「入社前に聞いてもらえる機会があった」が44.0%で、「入社後に聞いてもらえる機会があった」の17.3%を合わせた61.3%が、聞いてもらえる機会があった。配属先の希望感については、「希望通りだった」「おおむね希望していた通りだった」を合わせると、7割強がほぼ希望通りの配属先であった。
入社1年目時における、職場・仕事に対する満足感は、満足していた(「満足していた」+「まあ満足していた」)のは半数以上であったが、満足していなかった(「あまり満足していなかった」+「満足していなかった」)は、2割を超えていた。
入社1年目時における、同期と比較したときの仕事上の活躍実感は、活躍していた(「活躍していた」+「わりと活躍していた」)のは34.7%であったが、活躍していなかった(「活躍していなかった」+「あまり活躍していなかった」)のは25.4%であった。
上記の質問をかけ合わせて分析すると、仕事に満足しており、かつ活躍したと実感できた人は、配属先について、入社前・後含めて聞いてもらえる機会があった人が71.8%となった。配属は希望通りであった人は、「希望通りだった」「おおむね希望していた通りだった」を合わせて78.8%となった。また、仕事に満足しており、かつ活躍したと実感できた人の38.0%は、10年以上継続勤務しようと考えており、継続勤務3年未満と回答したのは13.6%にとどまった。
一方、仕事に満足しておらず、活躍した実感もない人のうち半数(50.0%)は、入社前後に配属の希望聴取をされていない。希望に沿っていない配属だという人も43.7%と半数近くとなった。継続勤務意向は、10年以上との回答は19.1%、3年未満は38.9%となった。