転職人気企業ランキングトップは「トヨタ自動車」 パーソルキャリア調べ

2021年の転職人気企業ランキングで、前年に引き続き「トヨタ自動車」が首位を獲得したことが、総合人材サービス会社のパーソルキャリア(東京・千代田、峯尾太郎社長)の調査で分かった。

 22~59歳のビジネスパーソンを対象に「転職したい会社」を聞いてまとめた「doda転職人気企業ランキング2021」によると、前年に引き続き「トヨタ自動車」が首位を獲得した。

 新型コロナウイルス感染症の影響で世界的な自動車の販売不振が続く中、2020年のグループ販売台数世界一を達成し、いち早く復活の兆しを見せた同社は、前年の4605ポイントから5327ポイントに大幅アップし、2位以下を大きく引き離した。

 ランキング上位には、グローバル企業や各業界を代表する日本の大手企業が数多くランクインしており、「ソニー」(3位)は順位こそ前年と同じだったものの、ポイントは1954から2460へと大幅にアップしている。

【doda転職人気企業ランキング トップ10】
1位 トヨタ自動車 5327ポイント
2位 グーグル   3977ポイント
3位 ソニー    2460ポイント
4位 楽天     1509ポイント
5位 アマゾンジャパン 1341ポイント
6位 パナソニック 1049ポイント
7位 任天堂    941ポイント
8位 Apple Japan  871ポイント
9位 ソフトバンク 815ポイント
10位 キーエンス 700ポイント

 巣ごもり需要からゲーム「あつまれ どうぶつの森」などの販売好調が続き、2021年3月期連結決算では12年ぶりに過去最高益を更新した「任天堂」(7位)は、前年15位から8つ順位を上げてトップ10入りとなった。

 また、コロナ下でテレワークやオンラインサービスが普及し、企業のIT化が加速している中、IT・通信の分野からは「Sky(スカイ)」(221位)、「三菱総合研究所」(223位)、「ラクス」(279位)、「沖縄セルラー電話」(285位)、「日本総合研究所」(296位)、「パランティア・テクノロジーズ」(297位)の6社が前年圏外から新たにランクインした。

 総合ランキング300社のうちIT・通信は19社、その中で6社が新たな顔触れとなり、大手のシステムインテグレーターだけでなくクラウドサービスを提供する新興企業もランクインしている。

 調査は、2021年2月10日~16日、22歳~59歳の男女正社員を対象にインターネットで実施し、5003人の回答を得た。(調査方法は、投票者が転職を希望する企業を自由形式で1位から3位まで記入。持ち点10ポイントの中から、それぞれの企業への志望度合いに応じて自由にポイントを振り分けた)

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