【消費財・サービス分野の中途採用】新しいアイデアの創出を期待し、求める人物像が多様化

日本人材ニュース

A・ヒューマン
長崎 孝志 紹介事業2部 部長

景気回復傾向に加え、アジア圏からの渡航者の増加といったプラス要因も多く、外資系では市場維持・拡大に向けたブランド戦略構築に積極的なラグジュアリー関連企業が伸びており、国内系では国内シェア拡大を目指す小売流通(コンビニ/ドラッグ)、外食関連企業の求人が増加しています。

求人職種は、ラグジュアリー業界ではマーケティング関連が増加し、即戦力の業界経験者が選好されています。一方で、中途採用人材に新しいアイデアの創出を期待する面もあり、求める人物像も多様化してきています。

また、小売流通・外食業界では出店増に向けた店舗開発求人が増え、部門長級の管理職層にまで広がりをみせています。加えて、近年の素材、製品関連の不祥事の影響からか、安全安心、品質を担保する品質管理、カスタマーサービス(消費者対応)関連求人も増加傾向にあり、経験豊富な40〜50代の経験者を求める動きが出ています。

求人数の増加に伴い、求職者の選択の幅が広がり、求人案件が自身のキャリア育成の中でどういった意義を有し、またプラスアルファとしてどのような処遇改善が期待できるかといった要素が転職を検討する上で重要なファクターになってきています。

転職に成功した求職者は、現職への不満というよりは将来のキャリアパスの実現という目的意識を持っている方が多く、業界上位の大企業や業界内で注目される企業での経験、スキル、実績を積んだ方が採用につながっています。採用企業側も質と経験、即戦力性を重視し、厳選して採用活動を行っています。

企業の求人部門、人事採用部門、エージェント間での正確な情報共有が最も重要です。必要な経験・スキルといった点はもちろんですが、求人背景、企業カルチャーを含めた「求める人材像(個性・志向性を含む)」の共通認識を確立することが大切です。

その上で、個々の候補者に対し、個々のキャリアプランに応じた対応を面談、面接の対話の中でともに形成していくことがポイントではないかと思います。

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