出世する人にはある程度の共通点があります。出世する人としない人は、若手社員の頃からすでに差がついているかもしれません。この記事では、出世する若手社員の特徴10選と、出世するためにするべきことについて紹介します。(文:日本人材ニュース編集部)
出世する若手社員の特徴10選を紹介
出世する人にはある程度の共通点があります。ここでは、出世する若手社員の特徴10選を紹介します。
【特徴1】前向き・プラス思考である
出世する人は、前向きやプラス思考を持っている特徴があります。
失敗しても落ち込まず、次の成長の機会だとポジティブに捉えるため、改善点を見つけ解決しようとしたり、新しいことにチャレンジしたりできるのです。また諦めずにやり遂げる粘り強さにもつながり、困難を乗り越えて成功体験が増えていきます。
前向きでプラス思考である人は、周囲からも好感を抱かれることが多くなり、評価にもつながるでしょう。
【特徴2】コミュニケーション能力が高い
出世には、コミュニケーション能力の高さも関わっています。
評価の対象が実力や成果を第一とする企業もありますが、多くの企業の場合、結果さえ残せば出世できるというわけでもありません。顧客や同僚とのコミュニケーションで問題を抱えてしまわないか等、心配な要素があれば上司が出世への推薦を躊躇することも考えられます。
コミュニケーション不足は、出世を妨げる要因となってしまうため、挨拶や報告、連絡など周囲とのコミュニケーションにも気をつけましょう。
【特徴3】陰口を叩かない
出世する人は、陰口を叩くことに時間を費やしません。仕事上ではさまざまな人と関わり合うため、上司や同僚に対して不満を抱くこともあるでしょう。ついつい周囲に不満をもらしてストレスを発散したくなるかもしれません。
しかし出世する人は、上司や同僚に弱点があれば、フォローするために時間を費やします。細かい指摘をする上司であれば、先回りして多方面からの回答を用意しておく、ミスの多い同僚がいれば、注意点を事前に伝えるなど、人をフォローすることで自身のスキルにもつながります。
【特徴4】自分の意見をしっかり持っている
出世する人は自分の意見をしっかりと持っていることが多いです。
若手社員のうちは、目の前の仕事をこなすことで必死という方も多いはずです。 自分の意見を持つにはまず、仕事に対しての意義や必要性、自分の役割を理解しているかがポイントです。
しっかりした意見をもち主張できれば、企業や仕事のことをよく理解できている、自分で考えて行動できる人として、評価が高くなるでしょう。
【特徴5】周囲と信頼関係を築いている
信頼関係を築くには、周囲と毎日どのように関わっているかが大切です。
普段の何気ない会話や仕事でのやりとりなど、毎日の積み重ねで信頼関係が構築されていきます。仕事上ではとくに、納期ややるべき業務などを有言実行する責任感が大切です。
相手への関心を抱きながら接することや、自己開示も信頼関係を築くポイントです。
【特徴6】常に目標に向かい努力している
常に目標に向かって努力する人は、自己成長のスピードも早くなり、出世にもつながりやすくなります。
やみくもに仕事をこなすだけでは達成感や成長度がわかりにくくなります。 まずは自分のキャリアや、業務に必要なスキル、業務上の課題を解決するための取り組みなど、明確な目標を設定し推進計画を立てることが大切です。
出世する人は、キャリアプランやライフプランが明確であることが特徴です。
【特徴7】最後まで真面目にやり遂げる力がある
仕事上、最後までやり遂げることはとても大切です。前向きに仕事に取り組めたとしても、完結させなければ意味がありません。
仕事をやり遂げるには、忍耐力や継続力、責任感などさまざま要素が必要になります。困難なことがあっても諦めず乗り越える力があれば、上司も仕事を任せるときに安心感や期待感が増していき、出世への可能性も広がるでしょう。
【特徴8】周囲の意見を聞き入れている
出世するためには、周囲や上司からも認められていることが必要になります。
自分の意見ばかりと通そうとするのではなく、周囲の意見を取り入れて素直に悪い点を直すことや、業務を向上させるといった柔軟さも大切になります。
普段から周囲の意見を取り入れていると、上に立つ人として受け入れてもらいやすくなるでしょう。
【特徴9】フットワークが軽くスピードがある
出世にはフットワークの軽さも良い影響を与えます。
重要なプロジェクトへの参加や大変な業務を任される場合、自分にできるだろうかと物怖じする人もいるでしょう。
しかし出世する人の特徴は、チャレンジ精神を持っており、迅速に対応しようとします。上司にとっても、躊躇したり悩んだりする部下よりも、フットワークが軽くスピード感がある人への評価は高くなるでしょう。
【特徴10】臨機応変な対応力がある
想定外の事態が起こっても臨機応変に対応できる人は、出世して上に立つ素質があるといえます。
突発的なアクシデントや、うまくプロジェクトが進まないなどの場合でも、その時に適切な手段をとり、柔軟に対応できる人は、評価につながりやすいでしょう。
出世しない人の特徴
では反対に、出世しない人にはどのような特徴があるのでしょうか。ここでは代表的な”出世しない人の特徴”を挙げていきます。
以下で紹介する他にも、出世しない人には、自分から提案しない、面倒な仕事は避ける、自分の意見を押し通そうとする、挨拶ができない、暗くて話しかけにくいといった特徴があります。
時間にルーズ-出世しない人は遅刻する
出世しない人に多いのが、遅刻癖です。遅刻癖があると、社内の人からはもちろん、取引先からも信頼を失ってしまいます。
また、「自分に甘い人間」という印象を相手に与えてしまうので、出世につながるような大きな仕事を任せてもらえなくなってしまう危険性もあります。
努力をしない、言い訳をする-出世しない人は他責思考
出世しない人は、仕事でミスをしたときに言い訳をして自分を庇い、自己正当化する傾向があります。そしてそもそも努力もさほどしていないことがほとんどです。
出世できない人は、自分の努力不足を認めたくないのです。
自分の否を認めることができないということは、自分の欠点を反省できないということです。これでは、社会人としても人間としても成長できないばかりか、上司からの評価も低くなってしまいます。
他責思考の人は成長の機会を自分で無くしていますし、周りにも不快な思いをさせます。
チームプレイができない-出世しない人は単独行動派
出世しない人は社交性や協調性に乏しく、単独で仕事をする傾向があります。
仲間の意見を聞き入れず、自分勝手に仕事をすれば、社内からの評価は下がります。
また万が一、仕事でミスが発生したときも、自分一人で抱え込むはめになってしまいます。
マイナス発言が多い-出世しない人はマイナス思考
マイナス思考が災いして、何をするにもマイナス発言を漏らしたり、積極的に行動したり努力できない人は出世は難しいでしょう。
マイナス思考の人の下では誰も働きたくないですし、第一、周囲のパフォーマンスを下げるような発言をする人はチームで働くのに向いていません。
若手社員が出世をするためにするべきことは?
上述した出世しやすい人の特徴をもっていないからといって、出世できないわけではありません。若手社員が出世するためにするべきことについて紹介します。
自己分析を行う
まずは自己分析を行ってみましょう。
自分のスキルや経験値を客観的に把握することで、改善点や得意としているものを把握できます。 得意な分野はアピールできるようにし、反対に苦手な分野を克服しなければなりません。
周囲の意見を取り入れてみる、フットワークを意識するなど、些細なことから改善できるきっかけとなります。
スキルアップを図る
スキルアップを図って、前向きに取り組む姿勢は、会社から高い評価を受けられるようになります。
自己成長のために行ったスキルアップの取り組みが、やがて周囲からも評価されたりチャンスにつながったりします。担当する業務がレベルアップし、より困難な課題を解決できるようになり、モチベーションにもつながるでしょう。
どのようなことでも継続する
自己分析やスキルアップのための取り組みをやり続けることで、自己成長につながります。
毎日の習慣にするには、少しずつ始めてみるのがおすすめです。 たとえばスキルアップへの取り組みであれば、毎日10分ほどかけていたものを5分で完結できるようスピードアップしていく、質を高めていくという工夫をすると継続しやすく、結果的に自身のスキルアップやキャリア形成へとつながります。
まとめ
会社で経験を積んでいればいずれ出世するという考えだけでは、出世は難しいかもしれません。
出世できる人は若手社員の頃から、仕事に対しての前向きな姿勢や、目標に向かって努力するなどのマインドをもっています。
出世につなげるには、若手社員のことからするべきことを継続していくことが大切です。
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