【アルバイト採用】人手不足の解消には、ミスマッチを防ぐ丁寧な情報提供や待遇向上が必要

ディップ
執行役員 サービスオフィサー (バイトル・バイトル NEXT)
エリア事業本部長 井上 剛恒

当社が運営する求人情報サイト「バイトル」に掲載された9月のアルバイト・パートの求人件数は、新型コロナウイルス感染拡大前の2019年9月の約1.4倍となりました。水際対策も大幅に緩和され、観光・飲食業支援が再開するなど、様々な職種で客足の増加に伴う採用活動が活発化しています。

さらに記録的な円安の影響により、外国人労働者の中には日本で働くことにメリットを感じず帰国するケースもあるなど、人手不足が今まで以上に深刻化していくことが考えられます。

このような状況下において、従業員に長く活躍してもらい人手不足を解消するには、雇用時のミスマッチを防ぐことが重要であり、求人募集時には職場環境や仕事内容を正しく理解してもらうための丁寧な情報提供が必要です。

そのために当社では、職場の様子を動画で紹介する機能など、仕事と職場の魅力・リアルを伝える多くの独自サービスを通じて、一人一人がより自分にあった仕事を選ぶ機会を提供し、企業の採用活動を支援しています。

加えて、待遇面の見直し・改善も重要です。時給アップや祝い金導入など待遇向上に取り組む企業が増加している一方で、相対的な待遇面の不満を理由に従業員が離職してしまい、かえって採用コストが多くかかるといったケースもあります。待遇向上は採用力の強化だけでなく、従業員の定着・活躍、ひいては組織全体の生産性向上につながっていくはずなのです。

そのような背景から、当社は人手不足解消、働く人の待遇向上を図るべく、昨年12月より営業担当者が求職者に代わり給与アップなどを交渉する「ディップ・インセンティブ・プロジェクト」を実施しています。この取り組みは、多くの企業に賛同いただいており、「バイトル」内で1年以内に時給アップした求人件数は20万件を超えています。

人手不足が深刻化する中、ミスマッチを防ぐ取り組みや待遇面の見直し・改善など各社が工夫をされています。さらに今後は、DXにより業務や働き方そのものを改善していくことが一段と必要となっていくと考えています。

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