総務省が発表した労働力調査(速報)によると、5月の完全失業率(季節調整値)は前月と同水準の2.6%だった。
男女別の完全失業率は、男性が2.7%、女性は2.4%とともに前月と同水準となった。
完全失業者数は188万人(前年同月比3万人減)で、3カ月ぶりの減少となった。完全失業者のうち「勤め先や事業の都合による離職」は27万人(前年同月比5万人減)、「自発的な離職(自己都合)」は75万人(同4万人減)、「新たに求職」は50万人(同1万人増)だった。
就業者数は6745人(前年同月比15万人増)で、10カ月連続の増加となった。就業者数のうち雇用者数は6063万人(同27万人増)。
就業者数の前年同月比を産業別に見ると、製造業(20万人増)、建設業(14万人増)、情報通信業(13万人増)、宿泊業,飲食サービス業(13万人増)などが増加し、医療,福祉(19万人減)、サービス業(他に分類されないもの)(17万人減)、農業,林業(14万人減)などが減少した。
正規雇用は3655万人(前年同月比29万人増)で2カ月連続の増加。非正規雇用は2074万人(同3万人減)で2カ月連続の減少となった。
非正規雇用の内訳は、パート994万人(前年同月比12万人減)、アルバイト450万人(同10万人増)、労働者派遣事業所の派遣社員159万人(同4万人増)、契約社員271万人(同11万人減)、嘱託113万人(同1万人減)、その他88万人(同8万人増)。