ケンブリッジ・リサーチ研究所(現、アクシスコンサルティング)
伊藤 文隆 代表取締役社長
【PROFILE】1972年生まれ。パール楽器製造で事業責任者を経験後、ワークスサポート(現HRソリューションズ)でコンサルティング業界に特化した人材紹介事業の設立に参画。2008年アクシスコンサルティング入社。人材紹介事業責任者、フリーコンサル(現スキルシェア)事業の立ち上げの他、グループの事業戦略を担当。事業部長、執行役員を経て2017年取締役就任、2021年常務取締役就任(現任)、2023年ケンブリッジ・リサーチ研究所代表取締役就任、⼀般社団法⼈シェアリングエコノミー協会幹事。
大量生産・大量消費時代の終焉、コロナ禍によるEコマースの拡大などサプライチェーン/バリューチェーンの組み替えを推進している企業が多く、継続してDX、IT領域の求人ニーズは根強いです。
コロナ禍がひと段落したため攻めにまわる企業も増えています。コロナ禍への対応だけではなく、積極的に投資している企業では新規事業やデジタルマーケティング領域・データ利活用に関連する求人ニーズも活況です。新規事業では業界の垣根を超えた事業提携を進めている企業もあり製造・通信など他業界での経験を求めているケースもあります。
またビジネスのデジタル化が進む中で既存社員のリスキリングやIT/Digitalリ テ ラ シ ー の 向 上 も 大 き なテーマとして挙がっており、スポットコンサルを活用した研修の問い合わせも増えています。
IT、DX、サプライチェーン領域の人材は採用ニーズが高いこともあり、積極的にポジションを探している方が多いです。また消費財の業界軸でポジションを探すのではなく、DXやITなど職種軸で探す方が多くなりました。
例えばデジタルマーケティング施策の中にカスタマージャーニー(顧客体験)の向上などもありますが、金融でも消費財でも考え方や方法論は大きく変わりません。業界×スキル(職種)の志向は徐々に薄れているような気がしています。
またサステナブル(持続可能な)やエシカル(倫理的)な企業かどうかを気にする求職者が以前より増えています。
特にDX、IT領域は有効求人倍率も高く採用難易度が上がっています。CIOやCTOなどのエグゼクティブ採用においては、多くのスキルを一人の人材に求めるのではなくマネジメントとスペシャリストなど役割や責任を分散・分担し採用するのも一つの方法です。
また正社員の採用だけでなく、並行してプロフェッショナルなフリーランス・業務委託等をスポットで有効活用し正社員へスキルトランスファーしていくこともおすすめしています。
【関連記事】
- 【消費財分野の中途採用(外資系企業)】マーケ・営業+デジタルを学び、キャリアに幅を持たせたい候補者が増加
- 【消費財分野の中途採用】国内事業の変革、海外事業の拡大を推進できる即戦力人材を求める
- 【消費財分野の中途採用】海外求人は語学力だけでなく、進出国での経験と業界・製品知識が求められる