最低賃金の全国加重平均は1054円、引き上げ額50円は1978年度以降最高額

厚生労働省の第69回中央最低賃金審議会で、令和6年度地域別最低賃金額改定の目安について答申が行われた。今年度の目安が示した引上げ額の全国加重平均の上限額は50円(前年度43円)となり、1978年度に目安制度が始まって以降で最高額となった。仮に目安どおりに各都道府県で引上げが行われた場合の全国加重平均は1054円となる。(文:日本人材ニュース編集部

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引上げ率に換算すると5.0%(前年度4.5%)となっている。

各都道府県は経済実態に応じてABCの3ランクに分けられており、Aランク、Bランク、Cランクすべてで50円となっている。

今回の答申をもとに各地方最低賃金審議会で、地域における賃金実態 調査や参考人の意見等も踏まえた調査審議の上、答申が行われ、各都道府県労働局長が地域別最低賃金額を決定する。

【各都道府県に適用される目安のランク】
ランクA:埼玉、千葉、東京、神奈川、愛知、大阪
ランクB:北海道、宮城、福島、茨城、栃木、群馬、新潟、富山、石川、福井、山梨、長野、岐阜、静岡、三重、滋賀、京都、兵庫、奈良、和歌山、島根、岡山、広島、山口、徳島、香川、愛媛、福岡
ランクC:青森、岩手、秋田、山形、鳥取、高知、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島、沖縄

2023年度の最低賃金額をみると、最も高いのは東京で1113円、次いで神奈川1112円となっており、これをもとに目安通りに引き上げられた場合、東京で1163円、神奈川で1162円となる見通しだ。

ほか、大阪は1114円、京都1058円、兵庫1051円、北海道1010円、福岡991円などとなる見込みだ。

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