【第二新卒の採用】営業からマーケティング・企画へ職種チェンジを希望する求職者が多い

第二新卒

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松林 祐輝 人材ソリューション部 次長

コロナ禍で新卒採用を縮小していた企業では、コロナ明けの数年間は第二新卒特化の職種未経験のオープンポジションの求人も目立ちましたが、新卒採用が平常化している直近では非常に少ない状況です。現在の第二新卒ポジションの求人は営業職が非常に多く、ほとんどの求人が営業経験者を求めているのが特徴的です。

第二新卒において業界を変えることは可能ですが、他の世代同様に職種を変えることは難しくなっているのが実情です。またバックオフィス職は、育成よりも経験値を重視する企業が多く、第二新卒に注力した求人は非常に少なくなっています。

第二新卒の転職希望者の多くは営業職に従事しており、マーケティングや事業企画、経営企画といった上流への職種チェンジを希望される求職者が多いのが特徴です。理由としては、営業へのギャップ、社内キャリアパスで職種チェンジが難しい、将来へのキャリア不安を挙げる人が多いためです。

ただ現在の転職市場において、冒頭に説明したように第二新卒でも職種チェンジが困難なため、有形商材→無形商材、年功序列→成果主義の企業に活路を見出し新天地で営業職を目指す求職者が多いです。

営業から営業への転職では、1社目の経験から「会社の看板ではなく、個のスキルで成果を出せるようになりたい」という成長マインドが高い人や「KPI達成等のプロセスを重視し、再現性のある営業スキルを培っている人材」が採用される傾向が高いです。

多くの営業職の求人では営業経験者を求めていますが、求人の数も多いため採用に苦戦している企業が多いように見受けられます。新卒においては配属ガチャにより、営業適性がありながらもバックオフィス職に従事している人も多くいるのが現状です。

第二新卒は、営業未経験者でも「営業をやりたいという強い志向」を持っている人であれば活躍できる可能性も一定あるため、第二新卒営業ポジションにおいては未経験者まで枠を広げることで母数の増加は見込まれます。

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