
ソマリ
中嶋 竜之介 代表取締役
【PROFILE】2011年 新卒でミスミに入社し、約5年間FA商品開発を行い、上海への駐在を1年経験。2016年 リクルートキャリアに入社し、RA(法人営業)として統括本部準MVPなど1年間で5回の表彰実績を上げる。その後社内異動で本社CVC部門にてインドのベンチャー投資事業に従事。2018年 Amazon Japan GKに入社し、大手向けECコンサルティングやAWSのInside Sales、PB開発などを担う。2022年 自身の転職経験や人材会社での転職希望者のニーズを受けて「型にはめない転職支援」を行うソマリを創業。
営業職の増員が継続しているのはSaaS業界です。意外に思われるかもしれませんが、IT業界での業務経験は問わない案件が多く、シンプルに高い営業力を求める企業が多いです。
ここで言う営業力とは、課題特定能力/傾聴力/数字へのコミットメント/ステークホルダーの巻き込み等といったポータブルスキルです。そのため人材業界や製造業等、ITの経験がなくても高い営業力があればSaaS業界への転職は実現されるケースが多いです。
あくまでも傾向ですが、有形商材よりも無形商材の経験者は通過率が高いです。人材や金融等は商材による優位性よりも営業力によって受注率が変わる、単価が高い等課題解決型の営業が養われやすいためと推察します。
上述のポータブルスキルに加え、客観的に自身を認知できている方が通過傾向にあります。認識している「強み」「弱み」が面接官の視点でもギャップがない状態です。成長著しい業界であり、自立的に動ける、マネジメント工数がかからないという観点でそういう人材が採用されている傾向にあると思われます。
また志望動機をしっかりと伝えられる点も重要です。企業のビジョン/ミッションに求職者の原体験をベースに志望動機を伝えることが内定を勝ち得るポイントです。
求職者のPainを解決できる魅力付けをする選考体験も非常に重要です。昨今は優秀な人材は取り合いになっている情勢のため、企業が求職者を見極める要素が候補者に伝わってしまうと良い選考体験とはなりません。
企業も見極められているという視点を持ち、「〇〇という転職理由は当社の配属先は〇〇なので払拭できると思います」といったコミュニケーション、選考スピードを早める、最終面接前のカジュアル面談、必要に応じて会食を設ける等いかにして自社の魅力を接点頻度高く設けて訴求していくかが優秀な人材を採用するポイントです。
また入社後の離脱率を防ぐことも大事です。会社都合の異動や本人の意図にそぐわない配属は退職に繋がるリスクが以前と比べると高くなります。
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