
メンタル・リンク
宮本 剛志 代表取締役社長 公認心理師
【PROFILE】教育関係の企業で事業所や相談室の責任者、日本産業カウンセラー協会の相談室長を経験。その後、カウンセラー・研修講師として心理学をもとに「ハラスメント・メンタルヘルス対策こそ組織のあり方を変える」をミッションにメンタル・リンクを起業。現在、代表取締役社長。研修・講演は年間約200回、カウンセリングは年間約400人(延べ人数)。社外では企業のハラスメント防止委員会の外部委員・シニア産業カウンセラー育成講座講師・厚生労働大臣指定国家資格キャリアコンサルタント更新講習「キャリアコンサルティングに活かすアンガーマネジメント」講師等を務める。
<書籍・雑誌等>「なぜパワハラは起こるのか職場のパワハラをなくすための方法」(ぱる出版)「ハラスメントの解剖図鑑(誠文堂新光社)」「怒る上司のトリセツ(時事通信社)」「人事の地図(産労総合研究所)」「怒りとうまくつき合う‐アンガーマネジメント入門(SMBC)」「anan」「日経ウーマン」「月刊公益」等
<メディア>NHK「所さん!事件ですよ」 TBS「THE TIME,」毎日新聞茨城新聞京都新聞
<資格>公認心理師/シニア産業カウンセラー
私は心理職として、長年にわたり企業現場でパワハラの相談を受けてきました。被害者支援だけでなく、加害者の行動変容プログラムにも携わっています。
実際の現場で感じるのは、パワハラは「個人の資質」だけではなく、「組織の構造」と「マネジメントの在り方」に起因するということです。
多くの上司は、部下の成長を願い叱ったつもりが結果的に追い詰めてしまい、逆に「パワハラと言われたくない」と何も言えなくなるケースもあります。さらに、近年はベテラン部下による“逆パワハラ”の問題も増え、職場の関係性は一層複雑化しています。
本書では、そうした現実を踏まえ、パワハラを「防止のためのマニュアル」ではなく、「組織変革の入り口」として捉えました。
心理学の知見をもとに、ハラスメントの発生メカニズムを整理し、無自覚な加害の構造を可視化しています。単に禁止するのではなく、どうすれば建設的な指導・対話ができるかを具体的に示しました。
例えば、部下を尊重しながら叱るための視点や、感情を短時間で切り替えるセルフマネジメント法など、現場ですぐに使える手法を紹介しています。言いすぎないための「抑制」ではなく、伝わるための「工夫」を重視しました。
また、曖昧な“グレーゾーン”の判断基準を整理し、企業内での相談対応や再発防止にも役立つよう設計しています。無自覚なパワハラ加害者を減らすために自分はどんなパワハラを起こしてしまう可能性があるのかわかるシートや、パワハラを発生させやすい組織になっていないか確認できるものも用意しました。
さらに、加害者の行動変容プログラムも丁寧に紹介しました。パワハラを起こした社員を単に処分するのではなく、どのように再教育し、再び健康的に職場へ戻すか。そのプロセスを体系的にまとめました。これは、離職防止や人材育成の観点からも大きな意味を持ちます。
この一冊でパワハラ対策のすべてを網羅したつもりです。職場がより安心で生産的な場へと変わるきっかけになれば幸いです。

宮本剛志 著
ぱる出版
1,600円+税





