【新卒採用】内定保持のまま本命を探し続ける「就活の長期化・複線化」が顕著

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ジェイック
柳井田 彰 執行役員 First Career Division 事業部長

【PROFILE】早稲田大学理工学部卒業後、2007年にジェイックに入社。18年以上、若年層の就職支援、中堅・中小企業の採用支援に従事する中で、国家資格2級キャリアコンサルティング技能士も取得。採用コンサルティングやキャリア形成に関するセミナーにも数多く登壇。また現在は、AIを活用した面接練習アプリ「steach(スティーチ)」の開発責任者も務める。著書に『はたらく「自信」のつくり方 未経験からの正社員就職に失敗しない方法』(2025年発行、出版社:ダイヤモンド社)。2025年より新卒カレッジ事業部長就任。

27卒採用は早期化が加速し、インターンシップ等を通じた早期接点の形成は一般的になっています。3月の正式解禁前に選考を終える企業も多く、キャリタス就活が2026年4月に実施した就職活動調査(大学4年生約1000人対象)によると、4月1日時点の内定率は67.6%と前年を上回る一方で、就職活動を終了した学生は22.1%にとどまり、7割以上が継続しています。

学生側には「量より質」へのシフトが見られます。同調査では、エントリー社数の平均は19.2社と減少した一方、ES提出や筆記試験・面接受験の社数はいずれも前年を上回り、絞り込んだ企業に注力する傾向が強まっています。また、内定先に対し「この企業に入ると思う」と答えた学生は12.0%(前年16.2%)に減少しています。内定保持のまま本命を探し続ける「就活の長期化・複線化」が顕著です。

こうした状況においては、内定後のフォローだけでなく、選考プロセスそのものを丁寧に設計することが重要です。採用成功の鍵は、学生に「この企業に決めて就活を終えたい」と思ってもらえる対話の設計にあります。

まずはオファーや面談の際、「あなたの○○な点が弊社に合う」と個別に伝え、入社後の活躍イメージを具体的に示しましょう。初期接触の質を高めることで、志望度は大きく変わります。

加えて、選考を通じた不安の解消と成長の実感が欠かせません。近年、AIで自己分析やES作成を行う学生が増える一方、面接での深掘り質問に自分の言葉で答えられない、という学生も多く見られます。

選考そのものが自己理解を深めるプロセスになれば、志望度は高まります。価値観や強みを言語化し、「選考を通じて成長できた」と思わせる対話の設計が承諾につながります。

こうした対話は人事だけが担うものではありません。現場社員との座談会や卒業生訪問など、現場が関与し、会社全体で接点を持つ体制こそが、学生の入社意欲を高め、27卒採用の成功につながります。

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