【新卒採用(外国人留学生)】優秀な人材を確保するために、必要な日本語レベルや採用手法を見直し

日本人材ニュース

オリジネーター
工藤 尚美 取締役 専務執行役員

企業のグローバル化と多様性の進展、日本人新卒採用の困難さなどの要因により、優秀な外国人留学生の採用を積極化する企業が増えています。

当社は外国人留学生のための就活サポートサイト「リュウカツ」を運営していますが、2015〜2018年度の間に、リュウカツ登録者の日本企業への内定者が4倍に増えました。登録者数の増加を加味しても、留学生を採用する企業が急速に増えていると実感します。

外国人留学生の採用も、以前多くみられた「日本人のように働く」ことを求めるのではなく、外国人材としての視点を活かした働き方を求める企業も少しずつ増えています。

語学力についても、文系採用においては高度な日本語力が求められる一方、理系職種は社内外を問わず共通の用語を持ちやすいこともあり、ITエンジニアやメーカー研究職、製造関連の技術職では、入社時に必要とされる日本語レベルは文系ほど求めないケースも出てきました。採用方法では、日本式の画一的なやり方を見直す企業も増えてきています。

閣議決定「日本再興戦略改訂2016」や文科省「留学生就職促進プログラム」を受け、留学生向け就職支援に本腰を入れる大学が増加し、留学生も早期から情報を入手できるようになりました。

東アジアの留学生を中心に、日本人学生と同じスケジュールで早期に動き、内定を複数社獲得、内定辞退をするケースも増え、全体のパイが少ない分、優秀な外国人材はより売り手市場になってきています。

このように、日本企業で働く外国人材は増加していますが、残念ながら入社後ほどなくして辞めてしまうケースも見られます。留学生採用の場合、なぜ採用するのか、何を期待するのかを明確にすることが必要です。また、どう育成していくのか、中長期のキャリアプランを提示していくことも求められます。

当社が関わっている企業でも、優秀な外国人エンジニアを採用し続けているケースがありますが、事業内容と合致した採用目的、明確なキャリアイメージを提示することで、外国人材の定着、活用が進んでいます。

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