【医療機器・製薬分野の中途採用】リモートワークの加速で、内勤職種の求職者の活動量が増加

日本人材ニュース

エリメントHRC
中野 雄介 採用コンサルティング事業部 Business Development 統括Manager

新型コロナウイルスの影響もあり、世の中そのものが変化しました。更なる注目を集める医療業界ですが、領域によってもその状況は異なります。

まず、製薬業界では大きな変化はないとみます。MRの活動は自粛傾向にありますが、元々の一部領域を除くメーカーMRの採用数低下とCSOの増加、開発からマーケティングまでの専門領域の採用。これらの状況は以前と大きな変わりはありません。

一貫して、即戦力となる専門領域の経験者を中心に採用を実施している印象です。

それに対して医療機器、こちらは大きな変化がみられます。ウイルス感染の患者が特に使用する呼吸器製品を中心に、メーカーは通常の何倍もの受注があり、バックオーダーが出るほどの特需である一方、急を要さないオペ関連製品を取り扱うメーカーは営業自粛を余儀なくされました。

売上の厳しい各メーカーは、新たな採用に関して消極的な状態です。医療機器は、これまでが活発であっただけに市場への影響は大きくなっています。

逆に、各社リモートワークが加速したことにより、これまで転職活動の時間を確保し難かった内勤職種の求職者の活動量は全体的に増えています。

では、企業の採用において、今後何が求められていくのでしょうか。

5G時代の到来も相まって、求職者に与えられる情報は激増していきます。このような時代だからこそ、各社は情報コンテンツの量と質を向上させ、より簡易的に濃度の高い情報を届ける術を取り入れる必要があります。

しかし、外向きだけでは簡単に見破られるのも現代。新たな採用のためにも、在籍社員の満足度を高め、ネガティブな発信を防ぎ、ポジティブな発信が拡散されるような地道な企業努力も求められます。

そして、ヘッドハンティングなど、アナログな手法も駆使することで、世の情報合戦の中を潜り抜けるダイレクトなインパクトを求職者に与えることも効果的です。デジタルとアナログの両翼の強化が、今後の採用の鍵となるのではないでしょうか。


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