リクルートキャリア(現リクルート)
飯田 朋之 キャリアコンサルタント
人事職の求人ニーズは堅調で、労務・採用・教育・制度に大別した場合、現状最もニーズが高いのが「採用」です。その背景には、2016年新卒採用活動スケジュールの後ろ倒しがあります。昨年度より短期間での採用活動が強いられるため、新卒採用と並行して中途採用を担う人事職の人員も必要になっています。
特に採用意欲が高いのは準大手や中小・ベンチャー企業。大手であれば、社内の人事異動で対応も可能ですが、その他の企業ではこうした対応が難しいからです。
求められるのは、社内で人事領域の提案やコンサルティングができる人材。変化の早いマーケットに対し、人事も進化をする必要性に迫られています。採用などの実務に加えて、人材獲得競争に打ち勝つための戦略立案こそ重要なテーマとする企業が多いのです。
しかし、こうした人材を獲得することは容易ではありません。同じ業界では候補者が少ないことに加え、以前は会社の規模や知名度を重視しがちだった候補者も、近年は自身のキャリア形成のために、やりたいことが実現できる会社なのかどうかを見極める動きが強まっています。
優秀な人材獲得のポイントは、同業界にこだわらず、素養やマネジメント経験などを重視した採用を行うことや、採用過程で候補者のニーズを把握し魅力的な環境を整えたりすること。何より「選考する」意識ではなく「採用しにいく」意識で活動することが必要かもしれません。
「グローバル人事」のニーズも堅調です。実務経験に加え、ビジネスレベルの語学力があり現地の文化に精通している経験者は極めて少ないのが現状です。
このため現地で活躍する営業経験者を求めるケースもあります。国内の担当者で「グローバル人事」を目指す人も増えていますが、ビジネスの実務経験か、目安としてTOEIC840点以上の語学力が求められてきています。
8月以降は新卒採用に全神経を注力しなくてはならなくなる人事職。各社で中途採用の動きが活発な7月に充足できるかどうかが鍵となりそうです。