クオレガ
青木 弘人 社長室
新型コロナによる休業・時短営業で、アルコール提供を主とする居酒屋などの飲食企業の採用意欲は著しく落ち、採用活動を一時停止しても人手不足から一転して人手余りが発生しました。一方、テイクアウトやデリバリーによる食事需要は急激な伸びとなり、一部では人手不足が加速しています。
感染症により後退する景気と反比例する飲食企業も多く存在します。1回目の緊急事態宣言から約1年半が経過し、廃業や店舗閉鎖による「空き物件」へ新規出店する中規模企業、テイクアウトやデリバリー専門店を背景に求人は増え、高級レストラン料理人や高級鮨職人の不足はコロナ禍であっても増加、高級店経験を持つ職人を募集する企業も増えています。
また、休業時短店舗では、時短から通常営業となった際に社員が通常通りに働くことができるのかという不安を抱える経営者により採用再開となりました。売上、FLコスト、販管費、営業利益の予実管理ができる即戦力店長、メニュー開発や育成力を持つ即戦力料理長を採用する企業が多く見受けられます。
求職者の動向として、飲食企業が最も採用意欲を示す25歳から35歳の中堅、ベテラン勢、高級店経験者の転職希望が増えています。コロナ禍の人手余りによる離職を逆にチャンスと捉え、かつコロナ禍であっても売上を伸ばし続けている飲食企業が率先して経験者採用を行っています。
コロナ禍における飲食企業の主だった採用手法は「リファラル・一般媒体・人材紹介」です。リファラルは採用の確実性は高いものの、声がけをし尽くして候補者がいなくなり採用は難しくなっています。
一方、一般媒体求人数の減少を背景に応募者が殺到、書類選考と面接実施によるタイムロス、人材を逃すというチャンスロスも発生し、確実性の高い人材紹介企業への依頼が増えています。
こうした経済・雇用情勢に強い、日本全国区の食産業に特化した当社の人材紹介サービス「フーズラボ・エージェント」への会員登録や求人企業が増加しています。