リクルート(東京・千代田、北村吉弘社長)が実施した「2023年卒 インターンシップ・就職活動準備に関する調査」によると、Webのみで実施されるインターンシップ・1day仕事体験プログラムに参加している学生の割合が増加していることが分かった。
2023年卒の2021年9月時点のインターンシップ・1day仕事体験プログラム参加状況は、「Webのみ」(47.6%)、「Webと対面のどちらも」(36.6%)、「対面のみ」(3.4%)、「その他」(1.0%)、「参加経験なし」(11.4%)となっている。
2022年卒の2020年9月時点の調査と比較して、「Webのみ」が21.8ポイント増加した。「Webと対面のどちらも」は5.9ポイント減、「参加経験なし」も10.5ポイント減となった。
2023年卒の学生に対して、就職活動の各プロセスにおいて「対面」と「Web」のいずれを希望するかを聞いたところ、「合同説明会」と「企業説明会」以外は「対面」を希望する学生の方が多かった。
ただし、「対面」を希望する学生の割合は最終面接以降では増えているが、それまでのプロセスでは減少している。
一方、「Web」を希望する学生の割合は全てのプロセスで増加し、特に「合同説明会」と「企業説明会」の伸びは大きく、「対面」を希望する学生を上回っている。
リクルートは「“どちらかというとWebでの実施を希望する”に比べ“Webでの実施を希望する”を選択した学生の割合が高いことから、Webでの実施を積極的に希望する学生が増えている」と分析する。
【各プロセスにおける希望の実施形態】
プロセス | 対面(希望+どちらかといえば希望) | Web(希望+どちらかといえば希望) |
インターンシップ | 53.3%(8.4ポイント減) | 29.1%(10.9ポイント増) |
OB/OG訪問 | 45.2%(1.5ポイント減) | 30.1%(6.2ポイント増) |
リクルーターとの接触 | 40.3%(5.6ポイント減) | 34.6%(9.3ポイント増) |
合同説明会 | 33.1%(7.2ポイント減) | 51.0%(14.0ポイント増) |
企業説明会 | 37.0%(5.6ポイント減) | 48.2%(13.0ポイント増) |
面接 | 51.3%(7.5イント減) | 25.2%(5.8ポイント増) |
最終面接 | 69.5%(2.8ポイント増) | 15.4%(2.6ポイント増) |
内定者懇親会 | 64.2%(2.4ポイント増) | 17.7%(2.3ポイント増) |
内定式 | 65.8%(4.4ポイント増) | 16.2%(0.9ポイント増) |
調査は2021年9月21日~27日、「リクナビ2023」会員の2023年3月卒業予定の大学生および大学院生を対象に実施し、大学生 2150人、大学院生503人の回答を得た。