組織・人事

女性管理職の約6割が「管理職になってよかった」

20代~50代の女性管理職の57%が「管理職になってよかった」と回答していることが、パーソルキャリアの実施した「女性管理職の意識調査」で明らかとなった。

管理職になった女性に「管理職になってよかったと思うか」と聞くと、「そう思う」、「まあそう思う」という回答が合わせて57%となった。

【管理職になってよかったと思うか】
そう思う       23.2%
まあそう思う     33.8%
あまりそう思わない  23.2%
まったくそう思わない 19.9%

管理職になってよかったと回答した人に、「管理職になってよかったと思うこと」を聞くと、「自身の成長に繋がった」と回答した人が36.0%と最も多く、次いで「自分の裁量でできる仕事が増えた」、さらに「給与が上がった」と続いた。

【管理職になってよかったと思うこと トップ5】
1位 自身の成長に繋がった  36.0%
2位 自分の裁量でできる仕事が増えた 32.6%
3位 給与が上がった     31.4%
4位 キャリアの幅が広がった 27.9%
5位 部下の成長など新たなやりがいが増えた 22.1%

一方、管理職全員に「管理職へのオファーを受けた際、職務を全うできる自信があったか」と聞くと、「あまりなかった」、「まったくなかった」という回答が合わせて51%だった。

【管理職へのオファーを受けた際、職務を全うできる自信があったか】
あった      23.2%
ややあった    25.8%
あまりなかった  32.5%
まったくなかった 18.5%

管理職全員に「管理職のオファーを承諾する前に、不安や悩みはあったか」と聞くと、「あった」、「ややあった」という回答が合わせて62.9%となった。

【管理職へのオファーを承諾する前に、不安や悩みはあったか】
あった      32.4%
ややあった    30.5%
あまりなかった  23.2%
まったくなかった 13.9%

管理職のオファーを承諾する前に不安や悩みがあったと回答した人に、「管理職のオファーを承諾する前に、どんなことに不安を抱き、悩んでいたか」を聞くと、「家庭やプライベートの両立」よりも「部下をしっかりと育成できるか」、「自身のストレスマネジメントができるか」という回答がともに41.1%と、最も多い結果となった。

【管理職のオファーを承諾する前に、どんなことに不安を抱き、悩んでいたか】
1位 部下の育成         41.1%
1位 自身のストレスマネジメント 41.1%
3位 成果を出すための組織運営  33.7%
3位 業務責任増加に伴うプレッシャー 33.7%
3位 業務量増加         33.7%
6位 家庭やプライベートとの両立 30.5%
6位 新たな業務や目標遂行スキル 30.5%

管理職になると決めた際に後押ししたものは、「上司の勧め」が23.8%と最も多く、3位に「会社からの期待」という結果となった。

【管理職になると決めた際に後押ししたもの】
1位 上司の勧め   23.8%
2位 給与額など待遇面の充実 22.5%
3位 会社からの期待 17.2%
4位 特にない    15.2%
5位 相談できる人・機会 14.6%

「管理職になると決めたとき、あったらよりよかったもの」を聞くと、「公平な評価制度」が1位となった。

これについてパーソルキャリアでは「女性たちが“公平に評価されていない”と感じている可能性があり、そこにはアンコンシャスバイアスが潜んでいることが推測される。アンコンシャスバイアス研修が導入されている企業も多くみられるが、改めて“社員一人ひとりがアンコンシャスバイアスを見つめ直し、振り返る機会の提供”を行いながら、男女の性差に関係なく、誰もが納得できる制度の整備、そして運用を行うことが求められる」と指摘する。

また5位には「多様なロールモデルの存在」、6位に「相談できる人・機会の提供」、7位に「キャリアに関わるサポート制度」が大切だという回答もあった。

調査は、2022年3月18日~22日、20~50代の女性管理職を対象にインターネットで実施し、151人の回答を得た。

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