人材採用

「ワークスタイル変革」を実践、新たな価値を生む人材を求める【ネットワンシステムズ】

国内大手ネットワークインテグレーターのネットワンシステムズ。付加価値を創造できるステージを構築していくために、次なる事業成長を担える人材の獲得が課題となっている。同社人事部採用育成チームリーダーの赤澤哲也氏に、採用の課題や「新しい働き方」の取り組みなどを聞いた。

ネットワンシステムズ

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赤澤 哲也 経営企画本部 人事部採用育成チームリーダー

強化している事業分野を教えてください。

1988年の設立以来、一貫して企業のネットワーク基盤の設計・構築・運用を強みとしてきました。

企業のネットワーク環境の構築をビジネスにおきながらも一層ネットワンがお客様や市場に対して提供できる「付加価値」を創造できるステージを構築していくことがグループを含めた課題となっています。

データセンターに仮想化技術というものを導入し、お客様のクラウド環境を構築するといった事業に注力しています。

「ワークスタイル変革」に取り組んでいると聞いています。どういった内容でしょうか。

生産性を高めるためのワークスタイル変革におけるICT(Informationand Communication Technology:情報通信技術)の利活用は力を入れていく分野です。

当社自らがワークスタイル変革を導入・実践し、お客様に説得力のある提案につなげようとしています。

ワークスタイル変革に取り組んだことで業務の効率化が進み、営業担当者がお客様に訪問できる時間がつくれるようになったという効果も上がっています。 また、育児や介護といった事情を抱える社員を対象にフレックス勤務などを認めている企業は多いと思いますが、当社は働き方の変革も含めた施策を講じています。

フレックスタイム制度のコアタイムは10~15時となっています。その他、一日の業務のゴールを明確に上司と確認し合った上で自己の一日の労働時間と自己生活の両立を有効な形で進められる「テレワーク制度」も全社で実施しています。 テレワーク制度を実施するためのセキュリティーを十分確保したシステムを用意しています。オフィスはフリーアドレス制で、どの席からでも自らのデータにアクセスできるようにしています。こうしたシステムやツールは当社がお客様に導入を提案している商品そのものです。

さらに、こうした新しい働き方への理解をより深めてもらうために、社員の子どもを対象にしたオフィス見学会「Kids Day」を開催しています。

これには、社員の子どもが「親がどのような会社で働いているのか、どのように社会に貢献しているのか」について理解することを通じて家庭のサポートを促進し、社員の働きがいを高めるという狙いもあります。

事業拡大を目指す上で、採用にはどのような課題がありますか。

新卒採用では、近年、いわゆる「ソツ」のない優秀層が確保できているという認識を持っています。半面、ハングリーさに欠け、優等生タイプが増えたという意見もあります。

そこで、新たな価値を生む創造性や挑戦への貪欲さを持つ人物も増やしていきたいと考えています。したがって、採用プロセスにおいて当社が求める人材に対して、事業内容や目指す方向性、意義をどう魅力的に伝えるかが重要です。 もう一つの課題は、ジェンダーダイバーシティの観点から女性の採用を増やすことですね。そもそもエンジニアを希望する女子学生が少ないこともありますが、新卒採用では6:4の実績を残せています。

最近の採用状況について、まずは新卒から教えてください。

ここ数年はコンスタントに40~50人を採用しています。文系、理系は半々です。就職サイトや合同説明会などで母集団を形成しますが、エントリーシートによる選考は行っておらず、Webテストとグループディスカッションによる1次選考には希望者全員が参加できます。

1次選考で半数程度に絞り、2次選考の個人面接を経て、最終選考の面接時にプレゼンテーションを行ってもらい決定するという流れです。プレゼンの内容は「当社で実現したいこと」というテーマで、考え方や姿勢、創造性などを見ています。

次年度は就活スケジュールが後ろ倒しになるなどの変化があります。

当社のようなBtoB企業は、今回のスケジュール変更はかなり不利になるという危機感があります。もちろん、学業を最優先させる考えには賛同しますが。

理系や専門学校の学生はもっと早く進路を決めたいというニーズもありますので、当社としてはできるだけ多くの学生と接触し、深く向き合える機会をつくるためにインターンシップの日程を倍増するなどの強化を図っていきます。

ネットワンシステムズ

中途採用はいかがでしょうか。

現在はエンジニアを中心に採用活動を進めていますが優秀な人材を確保するのは簡単ではありません。

方法としては大手中心に5~6社のエージェントに依頼しているのと、社員紹介制度を活用しています。社員紹介には候補者のスキルや普段の人柄がよく分かるというメリットがあります。

中途採用の課題は候補者が他社と競合した場合にどう当社を選んでいただくかです。もちろん、転職先を決めるにあたり仕事内容、給与などの待遇、教育制度と重要な要素はたくさんあります。

しかし、最も焦点となるのは、ICTの先進技術を駆使して働き方を変えていこうとする、当社の目指すミッションに賛同できるかということになると思います。

人材育成について、最近の取り組みを教えてください。

昨年まではネットワークの認定資格を取得させていましたが、試験勉強に終始し、本質的な知識取得に結びついていないという弊害が見られました。

そのため、今年から文系理系問わず、新入社員は3カ月間の研修終了後、技術部門に仮配属し、より実践的な知識を習得、理解させてから営業本部などに本配属する形に変更しました。

現状は組織マネジャーとエキスパートという複線型のキャリアコースを設けていますが、それだけでは不十分かもしれません。

今後は上司と部下がキャリアを共に考え、導き出したキャリアパスに即した育成プランを立て、実践していくスキームの定着を考えています。

ネットワンシステムズ株式会社

代表者:代表取締役 吉野孝行
設立:1988年2月
資本金:122億7900万円
 従業員数:2422人(連結、2014年3月31日現在)
事業内容=世界の最先端技術を取り入れた情報インフラ構築とそれらに関連したサービスの提供、戦略的なICT利活用を実現するノウハウの提供
本社:東京都千代田区丸の内2-7-2 JPタワー
売上高:1424億2700万円  営業利益:31億4200万円(連結、2014年3月期)

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