1年間のボーナス支給額は約105万円、全年代で増加

正社員の1年間のボーナス平均支給額は前回調査から4.9万円増となる約105万円となったことが、人材サービスのパーソルキャリア(東京・千代田、瀬野尾 裕社長)が実施した「ボーナス平均支給額の実態調査」で明らかとなった。

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正社員1万5000人のうち「2021年9月~2022年8月の1年間に支給されたボーナス」があると回答した人の平均支給額は105.1万円(男性121.7万円、女性71.6万円)で、前回調査時の100.2万円から、4.9万円増加した。内訳は、冬が49.6万円で1.1万円増、夏が50.1万円で3.1万円増、その他は5.4万円で0.7万円増で、それぞれ前回より増額している。

また、今回(2021年9月~2022年8月の1年間)のボーナスについて、「前回(2020年9月~2021年8月の1年間)のボーナスと比べて支給額に変化はあったか」と聞くと、「増えた」は32.5%、「減った」は23.5%となった。「増えた」と答えた人の割合は、昨年から10.5ポイント増と大きく増加した。

1年間のボーナス平均支給額を年代別でみると、前回と比較して、20代~50代(4つの年代)全てでボーナス額が増加した。20代は70.4万円で前回比7.5万円増となり、最も増加した。

【年代別 1年間のボーナス平均支給額】
20代 70.4万円(前回比7.5万円増)
30代 99.8万円(同3.6万円増)
40代 109.7万円(同5.7万円増)
50代 126.2万円(同2.9万円増)

パーソルキャリアでは「特定の年代だけではなく全年代で支給額がアップしていることから、コロナ禍で停滞していた経済が少しずつ回復傾向にある様子がうかがえる」と指摘する。

年間の支給額が100万円未満と100万円以上の割合を調査したところ、全体では100万円を超えている人が47.2%と約半数を占めた。

年代別に見ると、年代が上がるにつれて100万円以上の割合が高くなり、50代が最多で55.9%だった。一方、20代でも28.2%が100万以上との結果となった。

【年代別 年間の支給額が100万円未満と100万円以上の割合】
20代 100万円未満71.8%:100万円以上28.2%
30代 同53.3%:同46.7%
40代 同49.6%:同50.4%
50代 同44.1%:同55.9%

「2021年9月~2022年8月の1年間に支給されたボーナス」が月収の何カ月分かを見ると、全体では2.57カ月分になり、前回の2.43カ月分に比べ0.14カ月分の増加が見られた。

年代別では、20代が2.39カ月、30代が2.66カ月、40代が2.56カ月、50代が2.61カ月となり、30代と50代が全体平均を上回る結果となった。

調査は、2022年8月22日~30日、20歳~59歳の男女正社員を対象にインターネットで実施し、1万5000件の有効回答を得た。

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