2023年卒の大学生を対象にリクルート(東京・千代田、北村吉弘社長)が実施した「働きたい組織の特徴」で、大学生が支持する「働きたい組織の特徴」について、「経営スタイル」、「貢献と報酬の関係」、「成長スタイル」、「ワークスタイル」、「コミュニケーションスタイル」という5つの観点に分類し、全29項目にわたって、項目毎にAとBの対立意見のどちらの考えに近いかを聞いた。
貢献と報酬の関係の観点でみると、「A:入社直後の給与は低いが、長く働き続けることで段々高い給与をもらえるようになる」と「B:入社直後から高めの給与をもらえるが、長く勤め続けてもあまり給与が増えない」では、「B(25.8%)」よりも「A(74.2% )」の支持率が高い。
「A:給与は高いが、個人間で待遇に大きく差がついたり、降格になったりする可能性は大きい」と「B:給与は低いが、個人間で待遇に大きく差がついたり、降格になったりする可能性は小さい」では、「A(44.1%)」より「B(55.9%)」の支持率が高いものの、「A」も4割台と比較的高い。
「A:個人の生活をサポートする制度(休暇制度や各種手当など)はないが、給与は高い」と「B:個人の生活をサポートする制度(休暇制度や各種手当など)を充実させる代わりに、給与は低い」では、「A(29.4%)」よりも「B(70.6%)」の支持率が高い。
経営スタイルの観点でみると、「A:歴史や伝統がある企業である」と「B:若く新しい企業である」では「B(26.9%)」よりも「A(73.1%)」の支持率が高い。
「A:安定し、確実な事業成長を目指している」と「B:リスクをとり、チャレンジングな事業成長を目指している」では、「B(15.8%)」よりも「A(84.2%)」の支持率が高い。
ワークスタイルの観点でみると、「A:仕事と私生活のバランスを自分でコントロールできる」と「B:仕事と私生活は区別なく、一体として働ける」では、「B(13.6%)」よりも「A(86.4%)」の支持率が高い。
調査は、2022年4月30日~5月26日、2023年3月卒業予定の大学生を対象にインターネットで実施し、大学生3724人の回答を得た。