【著者が語る】心理的安全性を高めるリーダーの声かけベスト100

Unipos 田中 弦 代表取締役社長 CEO

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田中 弦 代表取締役社長 CEO

【PROFILE】1999年にソフトバンクのインターネット部門採用第1期生としてインターネット産業に関わる。ネットイヤーグループ創業に参画後、2001年に経営コンサルティング会社、コーポレイトディレクション入社。 2005年、ネットエイジグループ(現ユナイテッド)執行役員。モバイル広告代理店事業の立ち上げに関わる。2005年Fringe81を創業、代表取締役に就任。2013年3月マネジメントバイアウトにより独立。2017年8月に東証マザーズへ上場。同年に「発見大賞」という社内人事制度から着想を得たUniposのサービスを開始。2021年10月に社名変更し、Uniposの代表取締役社長として、感情報酬の社会実装に取り組む。

日本企業は、高度経済成長期において、すばらしい組織力と現場力で他国を圧倒してきました。しかし今日、日本企業は競争力が低下し、従業員エンゲージメントも世界最低ランクです。

これは「国際的に見て、日本の従業員は企業を信頼せず、貢献意欲も低い。企業側も人材に投資せず、国際的な人材競争力も下がる傾向にある」ということになります。私はここに強い問題意識を持っています。

日本企業の凋落が生じた要因は「組織風土の劣化」にあり「上司の高圧的・威圧的な態度と言動が、すべての起点」とする考え方もあります。つまり「心理的安全性」が担保されていない会社が増えたがゆえに、日本企業は衰退したという捉え方です。

とはいえ、仕事をしていると「配慮のない言葉を言ってしまった」「うまく伝えられなかった」ということも起きてしまいます。もちろん私自身、大いに心当たりがあります。そんな失敗を重ねて気づいたことは「相互理解こそが重要で、被害者と加害者という対立構造を作ってしまうと、そこから有益なコミュニケーションは生まれない」ということです。

心理的安全性とは「自分の意見を組織のメンバーの誰とでも率直に言い合える状態」です。変化の激しい時代となり、先々の見通しが立たない中で、日本の組織に必要なのは有益なコミュニケーションを生むための「心理的安全性」です。

本書は、私が代表を務める組織風土を変革するサービス「Unipos」のユーザーのみなさんが送り合った1000万件以上の心理的安全性が高まった声かけを詰め込みました。さらに、心理的安全性や組織づくりに最前線で取り組まれている9人もの素晴らしい専門家の方々のお力もお借りして生み出されたものです。

チームに心理的安全性を育みたい、メンバーが安心して挑戦し続けられる最高の組織を作りたいと願うすべてのビジネスマンに、本書が少しでも役に立てたなら、これ以上の喜びはありません。

Unipos

田中弦 著
ダイヤモンド社
1,800円+税

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