【製造分野の中途採用(外資系企業)】技術営業職やDX推進のプロジェクトマネジメント経験者のニーズが高い

製造分野の中途採用

キャリアビジョン
風戸 健史 シニアコンサルタント

【PROFILE】私立大学法学部法律学科卒業後、北海道拓殖銀行に入行。営業店3ヶ店に勤務し、主に個人(富裕層)・法人(中小、ベンチャー)営業に従事。取引先企業のオーナーが人材の採用、育成に苦労している状況を見聞きし、人材ビジネスに興味を持つ。1995年に同行退職後、大手人材サービス企業において人材紹介の実務を数年経験。その後2000年よりキャリアビジョンに参画。

当社はマネジメント層の求人を中心に扱っていますが、製造業の外資系企業の求人数はコロナ前の水準に回復しています。コロナ禍で社員数が減少した分を取り戻す動きなど、幅広い職種で人材ニーズが出ています。

日本に製造拠点がある企業ではエンジニアの求人はありますが欠員補充が中心です。ニーズが最も高いのは、日本市場で拡販するために、海外の製造・開発拠点とスムーズにやりとりができる技術営業職です。

またITツールでビジネスプロセスや業務を改善するために、データアナリストやデータサイエンティストなどの専門人材も必要とされています。製造業でDX推進のプロジェクトマネジメントの経験がある人材は引く手あまたです。

日系企業から外資系企業へ転職する人は以前よりも減少傾向です。転職先の選択は仕事が魅力的であることが大前提ですが、給料が高く福利厚生も充実した日系大手企業から外資系企業への転職は報酬や役職が相当上がるケースでなければ選択されません。

外資系企業では発信力があってビジネスをドライブできる人が求められますので、そうしたカルチャーとマインドに慣れた外資系出身者の採用が大半です。

候補者の要望では、フルリモートやハイブリッドでの勤務、ワークライフバランスを重視する人が増えました。地方から転居せず東京の会社で働けないかという相談などもあります。出社の頻度を増やす企業が出てきていますが、リモートで成果を出してきた人の中には出社に対して強い抵抗感を持つ人も少なくありません。

豊富な経験と高いスキルを持ちビジネスレベルの英語力を備えた人は希少です。条件通りの採用は容易ではありませんので、経験・スキルと英語力のバランスを考えておく必要があります。ただ、マネジメントポジションで妥協すると入社後に問題が生じる可能性は高まります。

人材需給によって条件を見直す必要があるため、採用を成功させている企業は、1カ月に1回程度は採用に関してアップデートした情報をエージェントと共有しています。

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