45歳以上のITエンジニア職の転職決定者数は、この5年で約10倍に拡大

45歳以上のITエンジニア職の転職決定者数は、2017年から5年で10.22倍に拡大していることが、リクルート(東京・千代田、北村吉弘社長)が、転職市場におけるミドル・シニア(45歳以上)のITエンジニアの転職動向について分析したデータで明らかとなった。(文:日本人材ニュース編集部

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ITエンジニア職の求人件数は、2017年度求人件数を1とすると2022年は2.70と増加している。2022年度時点で、コロナ禍前の水準を超えている。

ミドル・シニアの転職決定者数は、2017年度求人件数を1とすると、全職種は4.91、ITエンジニア職では10.22と、ITエンジニア職の増加の幅が大きい。

その背景についてリクルートでは「IT業界は他業界と比べて歴史が浅かったため、45歳以上の働く個人の中でITエンジニア職の人の割合が低かったが、産業として拡大しその割合が増加してきたこと、多様な業種でDXが進んだことによるIT系人材のニーズが増加したこと、システム障害に対応してきたスキルや経験の重要性が再認識されたこと」と3つをあげた。

また、ミドル・シニアのITエンジニアが転職をする際の転職動機の特徴について、「年収アップを狙う、今後のキャリアプランを見直した結果(技術を磨く場合でも、管理職希望の場合でも)、仕事を通じて自分の能力や個性が生かしたいという思い」という3つをあげている。

データを分析したコンサルタントによると、「ミドル・シニアのITエンジニアの約3割の人が転職時に10%以上賃金が上がっている(2023年1-3月期)」と指摘している。

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