2020年3月に大学を卒業した就職者の就職後3年以内の離職率が前年比0.8ポイント増の32.3%となったことが、厚生労働省が発表した「新規学卒就職者の離職状況」で明らかになった。
就職後3年以内の離職率は、大学卒32.3%(前年比0.8ポイント増)、短大卒42.6%(同0.7ポイント増)、高卒37.0%(同1.1ポイント増)、中卒52.9%(同4.9ポイント減)。
新規大学卒就職者の就職後3年以内の離職率を事業所規模別にみると、従業員1000人以上で26.1%(前年比0.8ポイント増)、500~999人で30.7%(同1.1ポイント増)、100~499人で32.9%(同1.1ポイント増)、30~99人で40.6%(同1.2ポイント増)、5~29人で49.6%(同0.8ポイント増)、5人未満で54.1%(同1.8ポイント減)となった。
新規大学卒就職者の就職後3年以内の離職率を産業別にみると、「宿泊業、飲食サービス業」(51.4%)、「生活関連サービス業、娯楽業」(48.0%)、「教育、学習支援業」(46.0%)の3産業で4割を超えた。
【産業別 2020年3月大卒の3年以内の離職率】
鉱業、採石業、砂利採取業 13.5%(前年20.1%)
建設業 30.1%(同28.6%)
製造業 19.0%(同18.5%)
電気・ガス・熱供給・水道業 10.5%(同10.6%)
情報通信業 27.9%(同27.8%)
運輸業、郵便業 28.3%(同25.5%)
卸売業 29.6%(同28.0%)
小売業 38.5%(同36.1%)
金融・保険業 26.3%(同25.1%)
不動産業、物品賃貸業 35.9%(同36.1%)
学術研究、専門・技術サービス業 31.9%(同32.5%)
宿泊業、飲食サービス業 51.4%(前年49.7%)
生活関連サービス業、娯楽業 48.0%(同47.4%)
教育、学習支援業 46.0%(同45.5%)
医療、福祉 38.8%(同38.6%)
複合サービス事業 28.0%(同26.9%)
サービス業(他に分類されないもの) 37.3%(同35.6%)
その他 48.0%(同54.5%)