総務省が発表した労働力調査(速報)によると、2023年12月の完全失業率(季節調整値)は前月から0.1ポイント減少して2.4%だった。
男女別の完全失業率は、男性が2.8%で前月から0.1ポイント増加、女性は2.0%で前月から0.4ポイント減少となった。
完全失業者数は156万人(前年同月比2万人減)で、2カ月ぶりの減少となった。完全失業者のうち「勤め先や事業の都合による離職」は21万人(前年同月比2万人減)、「自発的な離職(自己都合)」は69万人(同5万人増)、「新たに求職」は41万人(同3万人減)だった。
就業者数は6754万人(前年同月比38万人増)で、17カ月連続の増加となった。就業者数のうち雇用者数は6114万人(同59万人増)。
就業者数の前年同月比を産業別に見ると、製造業(28万人増)、宿泊業,飲食サービス業(21万人増)、情報通信業(19万人増)などが増加し、金融業,保険業(24万人減)、農業,林業(15万人減)、サービス業(他に分類されないもの)(14万人減)などが減少した。
正規雇用は3592万人(前年同月比21万人増)で2カ月連続の増加。非正規雇用は2183万人(同39万人増)で4カ月連続の増加となった。
非正規雇用の内訳は、パート1050万人(前年同月比6万人増)、アルバイト491万人(同23万人増)、労働者派遣事業所の派遣社員164万人(同11万人増)、契約社員282万人(同3万人減)、嘱託104万人(同7万人減)、その他91万人(同9万人増)。