ローンディール
大川 陽介 WILL-ACTIOIN Lab.所長
【PROFILE】2005年富士ゼロックスにSEとして入社。SOL営業、新規事業開発、人材開発など企業内での「越境」を経験。社外では、約50社の大企業若手有志1000名を巻き込んだ任意団体「ONE JAPAN」の共同発起人/副代表として、挑戦する個人の覚醒、組織風土変革、価値共創に挑む。それらを通じて人の「WILL」の尊さに気づき、「越境」の可能性に共鳴したことから、ローンディールに2018年より参画、最高顧客責任者に就任。近年は、レンタル移籍から生まれた「WILL発掘ワークショップ」を以て、企業人や学生のWILL発掘に力を入れている3人娘の父。中小企業診断士/国際コーチング連盟認定コーチ。
企業が直面している大きな挑戦の一つに、従業員一人ひとりが自分のキャリアを形作り、それに真に熱中できる環境をどう整えるかという課題があります。人事部門にとって、これを実現することが組織全体の充実と発展に直結すると言えるでしょう。
その起点になるのが「WILL(意志)」の言語化です。「わたしは何がしたいのか」に向き合い、動き続けることが「キャリア自律」の起点であり、これを企業のWILLやMUSTと連結させることで「エンゲージメント」が高まります。しかしながら、日々の仕事やスキルアップに集中し、WILLが後回しになっていると感じる方も多いのではないでしょうか。
WILLを言語化することは簡単ではありませんが、だれもが着実に自身を深掘りし、自己理解を深め、行動につなげていく方法はあります。私たちは「WILL発掘フレームワーク」として体系的に整理し、3000人以上にワーショップを提供してきました。
本書では、著者と2人の友人とのリアルな対話を通じて、WILLが言語化されていくプロセスを体感することができます。過去の原体験や、今の偏愛、未来への願望など、多面的な切り口の「問い」に答えていくことで、自分自身の「要素」を発掘し、人生の軸を通すWILLを構造化/物語化していきます。
また、WILLを「ビジョン・ミッション・バリュー」の切り口で整理することで、企業のそれと重ねやすくなるのも特徴です。そして、言語化するだけでなく、「意志ある行動」へつなげていくことが「キャリア自律」への足掛
かりになるのです。
フレームワークを網羅する別冊のワークシートがついているので、自身で取り組むこともできますし、職場で仲間と一緒に取り組むこともオススメします。チームメンバー同士でWILLを語り合い、その重なりと違いを理解しあうことが「エンゲージメント」を高める肝だと考えています。
ぜひ一度本書を手に取っていただき、まずは自分自身のWILLに向き合ってみませんか。
大川陽介 著
ディスカヴァー・トゥエンティワン
1,800円+税