さまざまな人事施策をスピーディーに実践して組織力を強化するためには、自社に適した支援サービスをうまく活用していく必要がある。そこで、最近発表された人材の採用・定着・育成に役立つ多くのサービスの中から日本人材ニュース編集部がピックアップして紹介する(文:日本人材ニュース編集部)
従業員の自律的な学習の継続を促進するプラットフォームを提供【Works Human Intelligence】
人的資本経営を推進するためには、従業員が継続的にスキルを高められる仕組みづくりが欠かせない。Works Human Intelligence は、従業員の自律的な学習と企業の戦略的な研修を両立する学習プラットフォーム「COMPANY Learning Platform」の提供を開始した。
グロービスの「GLOBIS 学び放題」、ベネッセコーポレーションの「Udemy Business」などの学習サービスと連携すれば、従業員が自律的な学習を継続できる環境を用意できる。興味のあるジャンルや過去の受講履歴に基づき関連性の高いコンテンツをAIがリコメンドしたり、学習の達成状況に応じてポイントやバッチを取得できる機能など、学習のモチベーション維持を支援するための機能も備える。人材育成計画に基づいて、従業員の属性や状況に最適なプログラムを割り当てることができ、受講状況を管理して期日を超過した場合には自動でアラートを表示するなど、従業員の学習を促進する。
オンライン診療・服薬指導・処方薬配送の福利厚生サービスを開始【ジェイフロンティア】
突発的な病気や慢性的な健康の悩みを抱える社員に対する支援も健康経営に取り組む企業にとって重要な課題となっている。このような課題の解決に向けて、ジェイフロンティアは、オンライン診療・服薬指導・処方薬配送サービス「SOKUYAKU」の利用が可能になる法人向け福利厚生サービス「SOKUYAKUベネフィット」の提供を開始した。
保険診療を中心に全41科目の診療科目に対応しており、社員は急な発熱や体調の変化が起こった際、休日・夜間問わずにオンライン診療等の利用が可能。仕事の合間などでも自宅やオフィスにいながら受診・処方薬の受け取りができることから、通院負担を軽減し、社員の大切な時間の有効活用を支援する。さらに社員の家族も同様の利用が可能で、家族の体調不良にも対応することで、家族の介抱などにかかる負担軽減にも貢献する。
動画付き履歴書で学生の個性を確認し、採用面談をオファー【HR team】
採用のミスマッチや業務負担に悩む人事担当者に対して多様な支援サービスの提案が増えている。HR teamは、学生と人事担当者のマッチングアプリ「人事トーク」をリリースした。学生が動画付き履歴書を作成できる機能が搭載され、証明写真と文章だけでは判断できない個性を確認した上でオファーできる。学生へのスカウトは月10回まで無料(その後は1通につき500円)。学生がオファーを受託するとトーク機能が利用でき、日程調整や面談の相談が可能になる。
アプリ内の企業ページには、画像や動画を活用して社内の雰囲気や社員紹介などを掲載し、投稿を各種SNSにそのまま投稿できる。学生は大学一年生から四年生が対象となっているため、新卒採用以外でも長期インターンや業務委託、アルバイトなどの求人を出すこともでき、求めている条件を細かく指定することによってマッチ度の高い学生を見つけられる。
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