2026年卒の内定率は4月1日で61.6%、内定がない学生から不安の声

2026年春に卒業する大学生の就職内定率は4月1日時点で61.6%となり、内定者の55.7%が2社以上から内定を得ていることが、就職情報サービス大手インディードリクルートパートナーズの調べで明らかになった。

日本人材ニュース

インディードリクルートパートナーズのリサーチセンターがまとめた「就職プロセス調査」によると、4月1日時点の2026年卒の大学生(大学院生除く)の就職内定率は61.6%で、前年同期比3.5ポイント増となった。

4月1日時点の内定率は、2022年卒28.1%、2023年卒38.1%、2024年卒48.4%、2025年卒58.1%、2026年卒61.6%と、年々高まっている。

文理別では「文系」が59.6%、「理系」が65.9%。地域別では「関東」66.6%、「中部」56.9%、「近畿」62.5%、「その他地域」54.9%。

<新卒採用強化へ賃金・処遇を改善>

内定取得者のうち、内定取得企業数が「2社以上」の割合は55.7%(前年同期比4.9ポイント増)で、複数企業の内定を取得している学生の割合が前年よりも増えている。

リサーチセンターの栗田貴祥上席主任研究員は、「学生からは、『まだ内定をもらえていないので、不安が大きい』『周りに内定をもらっている子が多く不安である』といった内定がないことへの不安の声や、『内定にとらわれすぎて、自分自身何をしたいのかが分からなくなっている』『自分に合った企業がどこなのか分からなくなっていて、とても不安に感じている』といった声もありました。周囲で内定を取得した学生が増え、焦りを感じる方もいるかもしれませんが、これまでの学生生活や就職活動をしっかりと振り返りながら、自分のペースで活動を進めていきましょう」と解説している。

<新人の早期離職に悩む企業も>

内定取得先企業の業種は、「情報通信業」(28.7%)、「製造業(機械以外)」(15.6%)、「機械器具製造業」(13.8%)、「サービス業(他に分類されないもの)」(12.1%)が上位となっている。

内定取得先企業の従業員規模は、「1000人~4999人」(41.8%)、「300人~999人」(39.6%)、「5000人以上」(33.9%)、「100~299%」(19.6%)、「100人未満」(9.3%)の順に割合が多い。

「就職プロセス調査」の詳細はこちら
https://www.indeedrecruit-partners.co.jp/newsroom/pressrelease/2025/0410_3505/

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