地方中小企業就業者の半数以上が「収入」に不安

地方中小企業就業者の半数以上が「収入」に不安ーーこんな結果が人材サービスのマイナビが実施した調査で分かった。(文:日本人材ニュース編集部

日本人材ニュース

地方中小企業就業者の今の会社で働き続ける場合に不安に感じることを聞いたところ、「十分な収入を得られるか」が51.0%で他の内容を大きく引き離して最多。大企業就業者(42.1%)に比べて8.9ポイント高かった。

その他の内容は、「会社が成長できるか」(19.1%)、「仕事と私生活を両立できるか」(18.8%)、「安定したキャリアを築けるか」(17.9%)が上位に挙がった。

地方中小企業就業者と大企業就業者の現在の仕事・環境の満足度を比較すると、地方中小企業就業者では特に「収入」に対する満足度が低く、「収入」と「福利厚生」で大企業就業者との差が大きくなっている。

内容地方中小企業就業者大企業就業者
収入2.73.2
組織からの評価2.93.1
福利厚生3.03.5
能力発揮の機会3.13.2
職場の人間関係3.23.4
業務量・労働時間3.23.4
満足5点、やや満足4点、どちらでもない3点、やや不満2点、不満1点として平均値算出


地方中小企業就業者に今後のキャリアについての考え方を聞くと、「他に良い会社があれば転職したい」(38.4%)が最多。次いで「成り行きにまかせる」(28.8%)、「これからも今の会社で頑張りたい」(23.2%)、「将来のことは考えていない」(8.8%)と続いた。

「これからも今の会社で頑張りたい」と回答した人の割合を年代別に見ると、20代は18.5%で最も低い。年齢が上がるほど高くなるが、最も高い50代でも28.4%で3割を下回っている。

「マイナビ 地方中小企業就業者の働く意識調査」の詳細はこちら
https://career-research.mynavi.jp/report/20250801_99469/

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