【DX人材の中途採用(外資系企業)】ITスキルに加え、「ビジネス変革をリードする視点」を持つ人材の需要が高い

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THRILL
クリスチャンセン 洋助 代表取締役

【PROFILE】米国シアトル出身。同志社大学商学部を卒業。住友電気工業において生産管理、営業企画や海外営業などの幅広い業務に携わる傍ら、同社の国内外の採用活動に従事。インテリジェンス(現パーソルキャリア)へ転職後は同社のグローバル部門立ち上げに参画。持ち前の語学力を活かし、グローバル人材やエグゼクティブ層などの幅広い人材の転職支援を、5年間で250人以上行う。支援実績、顧客満足度、売上ともに全部門トップの成績を3年連続達成。採用の在り方を変革したい、そして個人のキャリアや企業経営にもっとインパクトを与えたいという想いからTHRILLを創業。「グローバルなキャリア形成」や「スタートアップのための戦略的採用」「グローバル経営における人材戦略」などをテーマとしたセミナーも多数実施。

近年、外資系企業におけるDX人材のニーズは一層高まっており、特に生成AIやクラウドネイティブ環境を活用した業務改革を推進できる人材の求人が顕著です。SIerやコンサルティングファーム出身者を対象としたポジションが多く、募集職種はデジタルストラテジスト、ソリューションアーキテクト、プロダクトマネジャー、データアナリストなど多岐にわたります。

特徴的なのは、従来のITスキルに加え、「ビジネス変革をリードする視点」を持つ人材の需要が高い点です。例えば、生成AIを活用した業務効率化や顧客体験向上のプロジェクトを企画・実行できる人材は特に高く評価されています。

一方、求職者の動きとしては、30代前半~ 40代前半の即戦力人材が積極的に外資系へ転職を志向しており、その多くは日本企業でのデジタル推進経験を有しています。近年は英語力とアジャイル開発経験を兼ね備えた人材の流動性が高く、特にグローバルプロジェクトでの経験者は複数企業からオファーを受ける状況が続いています。

実際の採用事例では、事業会社でのDX企画経験とコンサルティングスキルを併せ持つハイブリッド型人材が、プロダクト主導の外資系企業において即戦力として登用されるケースが目立ちます。特に外資系SaaS企業などにおいては、ストックオプションやRSU(譲渡制限付き株式)などを通じた報酬制度を整備し、非常に競争力の高い条件提示を行っています。

こうした競争環境において採用を成功させるためには、「業務内容」「成長機会」を具体的に提示し、候補者に対して自社で働く意義を明確に伝えることが鍵となります。また、選考プロセスの迅速化も成功のポイントです。優秀なDX人材ほど複数社から声がかかっているため、1~2週間以内の意思決定が求められる場面も少なくありません。

今後は給与やリモート制度だけでなく、実際の裁量権やキャリアパスまで踏み込んだ「リアルな情報開示」が、採用競争を制するポイントになるでしょう。

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クリスチャンセン洋助

THRILL 代表取締役CEO/米国シアトル出身。同志社大学商学部卒業。住友電気工業で営業企画や海外営業などの業務に携わる傍ら、国内外の採用に従事。インテリジェンス(現パーソルキャリア)へ転職後はグローバル部門立ち上げに参画。支援実績、顧客満足度、売上で全部門トップ成績を3年連続達成。採用の在り方を変革したい、個人のキャリアや企業経営にもっとインパクトを与えたいという想いからTHRILLを創業。大手コンサルティングファームやテクノロジー企業の採用戦略立案やブランディングなどを支援し、特にDX系人材における精度の高い人材支援に強みを持っている。

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