【著者が語る】部長の一流、 二流、三流

巧コンサルティング

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志倉 康之 代表取締役

「志倉さん、部長になってから毎日が本当に辛いです」これは私のコンサルティング先の部長が個別面談の際に漏らした一言です。この一言が私が本書を執筆するきっかけになりました。この方と初めてお会いした際、彼は社内で誰もが一目置くビジネスマンでした。

当時の役職は課長。口癖は「三度の飯より仕事が好き」「仕事は自分で面白くするもの」でした。会社の若手は誰もが彼に憧れている、そんな存在でした。順調に部長に昇進して1年…すべては変わってしまいました。一体彼に何が起こったのでしょうか。

私は現在、企業研修やコンサルティングを通して年間200社以上を訪問しています。その経験の中で「多くの部長が彼のように疲れている」ことに気が付きました。そして部長が疲れている組織は総じて部下も覇気が無く、どことなく重苦しい雰囲気が流れており、業績は上がらず離職率も高くなり、まさに負のスパイラルです。

それでは部長という仕事は辛い仕事なのでしょうか。この質問に関しては明確に「違う」と回答します。なぜなら、疲れている部長が存在する一方で、毎日スキップしながら仕事をしている部長も存在するからです。そのような部長は、自分に自信があり、周囲を巻き込むエネルギーを持ち、部下のモチベーションを向上させ、当然ながら高い成果を上げ、結果として社内外から一目置かれています。

疲れている部長と、スキップしている部長、一体何が違うのでしょうか。スキップしている部長を「一流の部長」と定義し、特徴を46の項目でまとめたものが本書「部長の一流、二流、三流」です。私自身、会社員時代に部長職を経験しました。今考えると当時の私は一流の部長ではなかったと思います。

悩みを抱えている部長の方、部長職を目指す管理職の方、自身の成長に貪欲な若手ビジネスマンの方、人材育成に悩む人事担当者の方、全ての方に読んでいただけたら嬉しく思います。

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志倉康之 著
明日香出版社、1,500円+税

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