【MBAの中途採用】外資系金融・コンサルだけでなく、ベンチャー企業を志向する卒業生が増加

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古屋 和彦 マネージングディレクター

海外MBA卒業時の採用動向は、近年ほとんど変化がありません。

外資系金融機関(投資銀行、プライベートエクイティファンド)、コンサルティングファーム(外資系・日系共に)、外資系事業会社(製薬・医療機器・消費財、IT/Tech)、ごく少数の日系企業といったところです。

金融機関はファイナンス知識を求めますが、コンサルティングファームやファストトラック枠採用の事業会社は、スキルや経験よりも、論理的思考力・コミュニケーション力・ビジネスやキャリアに対するモチベーションなど、基礎能力の高さやポテンシャルを評価する傾向が強いです。

一方、卒業から数年以上経過した人材向けの求人は、より経験・スキルが重視される傾向にあり、海外MBAの学位を“Must”要件として出しているものはほとんど目にしません。

なお、国内MBAは卒業時・卒業後ともに、中途採用においてはほとんど影響はありません。(もちろんMBAでの学びが職務成果につながり転職に生きることはあると思われますが、採用要件に関わることはありません)

かつては卒業生のほとんどが外資系金融機関かコンサルティングファームを選んでいましたが、近年はベンチャー企業を志向する人も増えており、当社が先日主催した「MBA壮行会2021」参加者のアンケート結果では、約3割の留学予定者が卒業後は事業会社への就職を希望しており、金融・コンサル・事業会社でほぼ均等になっています。

MBA人材のほとんどが、相対的に能力が高く、チャレンジ精神が旺盛で、経営志向・グローバル志向が強く、若いうちから大きな裁量を希望する傾向にあります。また海外MBAだと金銭的な負担も大きいため、ある程度の報酬が譲れないケースが多いです。

一般的な中途採用の延長で考えてしまうとMBA生の採用は極めて困難です。MBA生のチャレンジ精神を奮い立たせるポジションと相応の報酬を用意することが、採用成功のスタートラインと言えるでしょう。


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