人材育成

叱って伸ばす新人育成のメリットとデメリット

最近の新人は打たれ弱く、叱られるとすぐに辞めてしまうという声も聞かれます。新人の育成方法は主に「褒める」と「叱る」の2つが挙げられます。この記事では、叱って伸ばす育成方法のメリット、デメリットがあるのでしょうか。(文:日本人材ニュース編集部

メリット、デメリットを知る前に……

「叱る」は「怒る」とは別物です。「叱る」は新人の成長を願い、相手を思ってすることです。

「怒る」は、相手のことは考えず、感情にまかせることです。

この違いを理解したうえで、メリットとデメリットを押さえましょう!

【メリット1】信頼感が生まれる

「叱る」のはエネルギーが要ること。

「わざわざ自分のためにエネルギーを割いてくれている」と新人に思わせることができれば、信頼感が生まれ、叱られる理由について自分で考えるようになります。

【メリット2】組織のルールを教えられる

仕事は一人で行うものではなく、組織があって成り立つもの。

仕事中の私語や上司への挨拶など守るべきルールが組織にはあります。ルールが守れない新人は叱り、ルールを教え込む必要があります。

【デメリット1】委縮してしまう

厳しい口調で叱られると「また怒られるのではないか」と委縮し、仕事が手につかなくなる新人もいます。

委縮が続くと、ストレスが溜まり、うつ病などの精神病を患う可能性もあるだけに注意が必要です。

【デメリット2】叱られる仕事に取り組まない

叱られるのは誰だって嫌なもの。

嫌な思いを避けようとするあまり、仕事のなかから、叱られないものだけを選んで取り組む可能性があります。叱って伸ばす育成方法を採用する場合は、仕事の与え方に配慮しましょう。

【デメリット3】職場の雰囲気が暗くなる

叱り方に注意しないと、職場の雰囲気が物々しくなります。

叱るときは、ポジティブな言葉を使うことが重要で、「なぜ叱られているのか」をしっかりと伝えましょう。

叱られた内容を修正すると何ができるようになるのか、根気強く理解させることが大切です。

叱って伸ばす育成方法はノウハウが要る

ここまで叱って伸ばす育成方法のメリット、デメリットについて解説しました。当然のことですが、育成方法は新人の性格や業務内容によって変えるべきです。

叱って伸ばす育成方法を採用するときは、「ノウハウを共有すること」が重要です。叱り方によっては、新人の心にトラウマを与えかねず、育成するつもりが離職を招く結果に至ることもあります。

叱って伸ばす育成方法を実践する前に、上司や人事部に相談し、ノウハウを教えてもらいましょう!

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