さまざまな人事施策をスピーディーに実践して組織力を強化するためには、自社に適した支援サービスをうまく活用していく必要がある。そこで、最近発表された人材の採用・定着・育成に役立つ多くのサービスの中から日本人材ニュース編集部がピックアップして紹介する(文:日本人材ニュース編集部)
直感的に操作できるデザインで、人事のDXを加速させるLMSを開発【グロービス】
教育コンテンツや提供手法を拡充して、社員の能力開発を強化する企業が増える中、グロービスは研修管理システム「GLOPLA LMS」を開発した。リクルート、三菱自動車エンジニアリング、アイセロなどで導入が決まり、サービス開始時点で約2万人の受講者が利用する予定だ。
サービス責任者の井上陽介氏は「デバイスを問わず幅広いシーンで利用いただける『新世代LMS』です。マニュアルを見なくても直感的に操作できるデザインにこだわり、導入企業の方からは『誰でも迷わず使えて、部門も含めた全社での育成管理の一元化が実現できそう』などの声をいただいています」と話す。
運用コストや業務負担の低減、動画→講義→リアル→課題のようなハイブリッド研修も上手くシステムに落とし込める、一人一人に適した内容を提供して成果のレポーティングが可能など、人事のDXを加速させるLMSとして、導入相談は30社を超えており、多くの企業で活用が広がりそうだ。
デバイスを問わず、直感的に操作できるデザイン
リーダーシップ行動の増大で、影響力を拡大させる中堅社員を育成【インパクトジャパン】
インパクトジャパンは、中堅社員の一層の活躍を後押ししたいという顧客の声を踏まえ、リーダーシップ行動の増加を通じて周囲への影響力を拡大させるオンライン研修「AWAKE」を開発した。
開発の背景に、意思決定の迅速化などを狙いとした組織のフラット化が意図通りに進展していないケースが多いことを挙げ、結果としてマネジメントの負荷が増大していると指摘する。こうした課題を解決するため、中堅社員の自律的な行動変容の促進に着目し、研修を通じて能力開発に自覚的に取り組んでいくことをコンセプトとしている。
研修では、周囲への影響力を拡大させていく様子を「凧が風を受けて空高く揚がっていく姿」に見立て、参加者が受け止めるべき風としての要素である「自分の自分自身に対する認識」「周囲の自分に対する評価」「職場のコンテクスト」に向き合う。周囲からのフィードバックなどを受けながらも、参加者が自分で決めるという点を重んじている。
中堅社員が影響力を拡大させる様子を「凧」に見立てる
採用業務のノウハウ・マンパワー不足を副業人材のマッチングで解決【アドヴァンテージ】
コロナ下でも事業推進のための人材採用の意欲は高く、採用力の強化を課題とする企業は少なくない。社内に採用活動のノウハウやマンパワーが不足している企業では外部リソースの活用が検討されるが、アドヴァンテージはそうした企業を支援するため、人材採用特化型副業マッチングサービス「採用のミカタ」を運営している。
採用オウンドメディアのプロモーション活動の支援などで1000社以上の顧客を持つ同社の担当者が、企業が抱える採用課題に応じて適切な人材を集め、チームを組成してプロジェクトに伴走しながら支援する。
必要な時期や業務量に応じて依頼することで、採用活動に掛かる固定費を増やすことなく、即戦力人材を必要な時に必要な分だけ得ることができる点は大きなメリットだ。6月からは、外部リソースの活用法や事例などをまとめた「5分でわかる採用のプロ人材をフル活用4STEP」を無料公開している。
採用の外部リソース活用の進め方を紹介
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