【IT分野の中途採用】IT専門サービス企業、事業会社ともに採用を強化し、人材獲得競争は激化

IT

クライス&カンパニー 
半藤 剛 シニアヴァイスプレジデント コンサルタント

企業のDX推進は待ったなしの状況となり、IT分野の中途採用動向は活況さを増しています。まさに、優秀な人材、欲しい人材を採り合う戦いとなっています。

「2025年の崖」やコロナ禍により急速に進んだ業務変革・推進をリードするOperation領域のポジションは引き続きニーズが高く、基幹業務のクラウド化、RPAなどの業務自動化、CRM・カスタマーサクセス等の収益改善に向けた業務効率化、情報システムの標準化など、技術、業務、マネジメントと幅広いレイヤーで多くの企業が採用を強化しています。

また、新しいテクノロジーを活用した新規事業の創出、業種の垣根を超えたクロスインダストリーによる新しいビジネスモデルの創造・協業など、デジタルを駆使した新たな価値創造を目指す攻めのDXを強化・推進する企業も増加し、AI・機械学習やデータサイエンス、IoT、アジャイル、スクラム、プロダクトマネジャーなどトランスフォーメーションを実現するDevelopment領域の人材ニーズも高まっています。

そして、上記いずれの領域を支えるセキュリティやリスク・ガバナンス等のDefense領域も含め、優秀なIT人材の獲得競争は激化しています。これはコンサルティングファームやSIer・パッケージベンダー等のプロフェッショナルサービス企業はもちろん、事業会社においても同様です。オファー年収も全体的に上昇しています。

このような中で優秀な人材を獲得するため、条件面やリモートワーク、副業をはじめとした環境面、カルチャー面などとあわせて、経営層や意思決定者がDXに対していかに本気であるか、何を実現したいのか、それが現場まで浸透しているか等を明確に候補者に伝えることがより重要となっています。これにより、入社後に何ができるのかを候補者はイメージします。

ビジョンへの共感はもちろん、実現することにより、どのようなスキル・キャリアを得られるのか等を具体的にイメージしてもらうことは採用を成功するためのポイントの一つです。


その他の「人材採用動向レポート」はこちら

【あわせて読みたい】

PAGE TOP